八木保次・伸子追悼展最終日。
暖かい五月晴れの母の日だ。
3回目の追悼展で初めて今は無人の空き家となった
八木宅の風情ある手書きの表札をお譲り頂き展示に
添えたのだ。
八木敏 保次 伸子と3人の名前が書かれた昭和40年
代の時を経た竹の表札。
一昨年相次いで亡くなられた保次・伸子さんに加えて
表札に記された敏さんを偲んで今回初めて花を添え展示
した。
そんな八木家に連なる人の記憶を辿る事は、同時に札幌
の古き良きシテイ・タウンの歴史を深く感受させてくれる
事でもあった。
敏さんの記憶が展示に加わる事で保次さんの母の時代明治
のモダニズムと伝統的な日本の粋の文化が近代札幌モダニ
ズムの裏打ちのように奥行きを与えてくれた。
これに伸子さんの母上かな文字書道の大家だった松本春子
さんの書が加われば、さらにふたりを通したシテイとタウン
の優れた清流部分を提示できるような気がする。
次回の課題である。
保次さんと伸子さんのふたりの優れた母である敏さんと春子
さんの花・俳句と書。
今回の展示最終日が偶然今年一番の天気に恵まれた母の日
であるのも偶然ではなく、運命(さだめ)なのかも知れない。
それにしても 父よ!
父の影は薄いですね・・・。
*八木保次・伸子追悼展ー5月11日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
*大木裕之「メイ」映像個展ー5月中旬以降予定。
*佐佐木方斎展ー6月3日(火)ー15日(日)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503