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テンポラリー通信

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2014年 04月 23日

友情ー光陰・卯月(15)

古い知人であるS氏が、ノートパソコンを持参してくれた。
ウインドーズxpのサービス終了で、困っているのを知った
からだ。
ブログとメール程度しか使わないので、なんとか騙し騙し
使っていたのを見かねたのだろう。
それを心配して別の機種を届けてくれた思いがけない友情に
驚き、感謝する。
かって佐佐木方斎さんの美術ノートに優れた美術批評を
書いていたS氏である。
遠い志が静かに燃えて、私への友情の贈り物となって南の
風のように吹いてきたような気がした。
新たにパソコンを設置し使いこなすのに、今少し時間
はかかるが馴れるまでこの友情を噛みしめる。

まだ風は冷気を含んで、陽射しと青空ほど暖かくはない。
じっと座っていると足元に寒気が忍び寄る。
桜前線は青森まで来たというから、5月の連休の頃には
やっと花の便りも札幌に届く事だろう。
友情の南風が先に届いて、心は少し花が咲いている。

Aさんが作品の写真を一冊に纏めて届けてくれる。
柔らかなノーブルな作品集である。
そこへK氏も来てしばし作品論議となる。
さらに美術館のF氏も来て話が飛ぶ。
Aさんは岡崎文吉の自然工法コンクリートブロクの堤防
を茨戸河岸に新たに見つけた話をした。
明治の治水学者岡崎文吉のショートカットに因らない
自然の川の蛇行を主とした治水事業の業績は、僅かに
石狩川河口に遺されている。
先人の百年前の夢の痕跡を早く見たいと、K氏が話す。
アメリカのミシシッピー川で今も有効に利用されている
この治水工法は、若き岡崎文吉が学んだ北大のエルムの
森から生まれたものでもある。
そのエルムを描いた八木伸子さんの絵画の前で、エルム
の生命・今は見えない泉をテーマとしたガラス作品高臣大
介の<ひびきあう>が風に揺れて澄んだ音を発していた。
その音色を聞いて八木保次・伸子展初日の夜は暮れた。

*八木保次・伸子追悼展ー4月22日(火)-5月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-04-23 12:55 | Comments(0)


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