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テンポラリー通信

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2014年 04月 22日

風澄んで春ー光陰・卯月(14)

東京では桜も散って新緑の季節と便りある。
こちらはやっと路上の雪も消え、冷たい北風も去って
木の芽の蕾が膨らみだしたばかりだ。

八木保次さんの黄を含んだ緑の抽象画が、フキノトウの
緑のように陽光に輝いている。
八木伸子さんの赤を含んだ美しい黄色の具象画が、福寿草
のように黄金色に煌いている。
この2点のふたりの遺作を正面にして、上から高臣大介の
透明なガラス「ひびきあう」が2房宙に浮いて吊られている。
触れると澄んだ透明な音が余韻長く鳴り響く。
左の北壁には青と白の保次さんの抽象画と北大構内の春楡の
大木を描いた伸子さんの中作が並んでいる。
そこだけはもう初夏の風が吹いているかのようだ。

吉増剛造さんから手紙が届く。
ロンドン展の便りである。
関示に関わった岡本さん、余位さんへの感謝と観客の反応
が書かれている。

 若い方々の全力の真心を引きだすこと、これが
 temporary と大兄の薫陶の賜物ー。

と、吉増さんらしいご配慮のお言葉である。
作品の素晴らしい力を抜きに、個展の成功はない。
若い人の力も観客の反応も作品の力あってこそのものである。

東京の写真家Rさんより夏予定の個展延期の通知がある。
今のスタジオ兼事務所が今夏移転しなければならず、予定し
た個展の時期と重なり延期したいという。
ご実家がエルムゾーン清華亭に近く、個展時一緒にこの地域
を歩く事を楽しみにしていたので残念である。
写真に独特の力があり、エルムゾーンを撮影してもらいたい
と密かに考えていたのだ。

陽光のあたるところは暖かくなったが、日陰の部屋はまだ寒い。
ストーブを点けて足元を暖める。
灯油もそろそろ底を尽いて微妙な時期である。

*八木保次・伸子追悼展ー4月22日(火)-5月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-04-22 15:07 | Comments(0)


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