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テンポラリー通信

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2014年 04月 13日

聖と俗ー光陰・卯月(9)

薄野で旧置屋であった古民家をギヤラリーにしている人
が来た。
色んな人の紹介で会ったのだが、薄野の位置を考える
きっかけともなった気がする。
ひとつはこの旧置屋のある傍を流れる川の存在である。
豊平川から水門で導かれた鴨々川という小さな川が、
中島公園を蛇行し薄野歓楽街を流れ創成川という直線
の運河になって石狩河口へ繋がっている。
中島公園は大きな池と3社の神社のある聖域で、薄野は
かっての遊郭のあった歓楽街である。
そして薄野はお寺の多い寺町でもある。
中島公園は3つの神社とともにかって遊園地もあり、球場
やプール、サーカス小屋、野外映画館と市民の手近な行楽
地でもあったゾーンである。
3っの神社とともにこの地域は聖なると同時に行楽の地で
もあった訳で、それが遊郭と隣接してある処に昔の人の
大らかな遊びの心を感じるのだ。
神も仏も人間の快楽とともに共存しているからだ。
そんな場所の特性をひとつの川が結んで流れている。
そしてその小さな蛇行する川は、物流の直線運河創成川
へと流路を転換される。
そこに現代とそれ以前の時代を転換する回路が在って、その
傍に建つ古民家の旧置屋がアートの置屋として機能すれば、
他に例の無い空間となるように思えたのだ。
芸者ではなく芸術の置屋として、聖と俗を併せ持った場に
すればこの地域の特性も活かされるのではないのか。

今中島公園には音楽の殿堂キタラや道立近代文学館といった
特化した文化施設が立ち並び、かっての行楽地としての雰囲
気とは違ったものにしている。
従って隣接する薄野とは区別され、神と仏、聖と俗は共存
する事がないのである。
芸術。文化とは本来こうした聖俗を併せ持った猥雑なエネ
ルギーに満ちたものではないのか。

ギヤラリーという一面的でフラットな位相で場があるのでは
なく、その土地その土地に根ざした置屋や桟敷のような本来
の形でギヤラリーが存在しても良い筈である。

旧置屋のIさんにそんな話をして別れた。

*八木保次・伸子追悼展ー4月22日(火)-5月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 te;/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-04-13 16:55 | Comments(2)
Commented by 石川 圭子 at 2014-04-17 23:43 x
中森さん(^^) いつも、興味深い話しや、映像を見せてくれて有難うございます。
鴨々川散策しながら、map作りますね‼︎
航君も、ボチボチ 風邪治ってきたみたいなので、ススキノ探訪 復活します(^^)/
また、お邪魔しま〜す。
Commented by kakiten at 2014-04-19 13:02
石川さま>おやまあ~、置屋のお姉さま、どうぞ頑張って
下さいませ。ススキノだけに終わらずにね・・・。


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