昨日白い世界が広がって、再び冬のオーバーを着て歩く。
路傍に見えたフキノトウの緑も雪に埋もれて見えない。
車の轍の跡が黒く、白と黒の斑(まだら)道を少し憂鬱な
気持ちでとぼとぼと歩いた。
画廊に着いてSさんに連絡し来て貰う。
未だ未定の展示の予定を決める為だ。
そこへ10月個展予定のAさんが来る。
ふたりは初対面だが、少し離れた先輩後輩に当たる。
ふたりの熱気で寒さに固まった心が暖かくなる。
感謝である。
沖縄から映像作家石田尚志さんの便りが届く。
今新作制作で沖縄に滞在中という。
久しぶりに那覇に来ています。沖縄の20年来の親友達に、
サッポロでの「怪物君」の豊かな報告をしていました。
丁度今頃余位君がロンドンで準備をしている頃ですね。
このタイミングで沖縄に来る事が出来て幸せでした。
制作が厳しく、なかなかご連絡出来ず申し訳ありません
でしたがなんとか新作も良いものになりそうです。
吉増剛造さんの「怪物君」展示時以来の石田さんからの便りだ。
南国沖縄からの石田さんの熱い便りに、またひとつかじかんだ
心が溶ける。
今朝の白黒斑な道のように、心も寒と暖の斑模様。
身体の奥の炎の芯を掻き立てなくちゃ・・・。
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