人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 27日

雪晴れの日

青空が広がり、白と青の世界。雪で空気も洗われたよう。
雪掻き。 息切れなくなる。気管支炎回復しつつある。
雲ひとつない青空、暖かい陽射し、歩きたい。
冷氣を含んだ澄んだ空気を呼気、吸気。
ツンと頭の芯で感じながら、スゥハア、スゥハア。
体が暖まりだす。山が近づく。影ができる。寒くなる。
木々の影が濃い。風で梢から雪が落ちる。鳥が飛ぶ。
いつのまにかカンジキを履いている。足跡がモンスター
のよう。立ち止まり空を見上げる。梢の網目。
空に向かって梢は光という水を求めて根を張り、
根は水という光を求めて地に梢を伸ばす。
天地がシンメトリーにつらなる。天地が呼吸の中にある。
かって歩いた時の記憶が一瞬幻想のように訪れた。
冬は雪で天地が梱包され、本質だけが骨格だけが
立ち顕われるときがある。クリストの作品のように。

by kakiten | 2005-12-27 15:09 | Comments(0)


<< 魂の暗渠      白い街 >>