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テンポラリー通信

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2014年 02月 19日

ガラスの瀑布ー一角獣・如月(8)

高臣大介展「ひびきあう」に入ると、先ず目の前に簾のように
ガラスの房が左右にぶら下っている。
真ん中が開いてそこから奥へと入る訳だが、自然と身体が
ガラスに触れて音を立てる。
この音の洗礼を受けて中に入ると、中央に上下に波打つ
ようにガラスの房が踊っている。
これもまた軽く触れると互いのガラスがぶつかりあって
様々な音色を響かせる。
入り口の簾のように横一列に吊られたガラスの音色と中央
の上下縦に吊られたガラスの音色とは共鳴の響きが違う。
朝の雪の白い反射光に浮かぶ透明な飛沫のようなガラスの
房は澄んだ音を立て、光と音の透明な瀑布のようである。
この作品は、あふれでるーひびきあうーと3年の時をかけて
続けてきた泉の記憶を主題とした作品のひとつの結晶と思う。
吹雪の日、晴れた日、朝の光、午後の光、夕暮れの光、夜
の照明だけの光の中と、光の飛沫は煌めきながら澄んだ音と
共に会場を遠い泉の記憶で埋める。

「札幌緑の運河エルムゾーンを守る会」の運動が、ひとつ
の転換期を迎えている。
<守る>だけでは進展しない状況を迎えているからだ。
新たに「札幌原風景研究市民センター」としてより本質的な
運動として展開しようという動きが出ている。
エルムゾーンに眠る遺跡や文化財を重点的に調査保存する文化
運動としてより積極的に行動する動きである。
遠い泉池の記憶が札幌のエルムの森の記憶を蘇らせ、そこに
生きた先人たちの原風景を今に活かす文化運動は幻想としての
美術作品とともに現実的な闘いとしても胎動し続けている。

新幹線や高層マンシヨンの都市化の大きな動きと対峙しつつ、
この小さな泉を主題とする文化運動はさらにラディカルな局面
を迎えつつあるのだ。

*高臣大介ガラス展「ひびきあう」-2月23日(日)まで。
 am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fac011-737-5503

by kakiten | 2014-02-19 13:02 | Comments(0)


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