人気ブログランキング |

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2014年 01月 25日

朝歩くー頬杖・睦月(11)

昨夜から暖かくなり、路面が溶け出す。
流し台で、ぼそっと音がして、ふっと見ると水が引いている。
配水管の地下の凍結した部分が溶けて水が流れ出したよう
だった。
蛇口を開け水を流すと、スムースに水が流れた。

今朝も暖かいようなので、歩いて出勤する。
歩行の速度が鈍っている。
1時間半ほど歩いて到着。
以前より1・5倍ほど遅い気がした。
金も無く体力も無い。
無い事だらけだな。

開いて間もなくT氏が娘さんのYちゃんと来る。
Yちゃんは今中学1年生だ。
T氏が頼んであった岡崎文吉のヴィデオをDVDに録画して
持参してくれた。
そのデスク盤を渡す時一緒に横からYちゃんが一通の封書を
手渡してくれる。
見るとコピーが入っている。
小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢の文章のコピーだった。
卒業時このアルバムに収められた文を読み、嬉しくていつかコピ
ーが欲しいとお願いしていたのだ。
以下その抜粋である。


 私の将来の夢は、旅をしながら絵を描いてその作品を、楽しく、
 私のアイディアであふれる小さな美術館で展示することです。
 今後、有名になり外国の有名な美術館に展示してほしいとたの
 まれても私は、小さい美術館で初めての展覧会を開くと意地
 をはっているはずです。
 私が小さい美術館にこだわる理由は、大きい美術館より面白い
 からです。
 確かに大きい美術館のほうが展示できる量もだんぜん多いです。
 しかし大きい美術館に展示されている作品は、もう有名な人や
 亡くなってしまった人の作品がほとんどです。
 ですが、小さい美術館は、これから有名になろうと希望をもって
 いる人の作品が展示されます。
 小さい美術館に展示されている作品を見ると、アイディアがたく
 さん浮かんだり、私の夢がふくらみ、「ぜったい画家になってやる 
 っっっ。」と何度も何度も思わせてくれます。だからこそ、そこで
 展示したいのです。

小学校低学年の頃から何度もお父さんと来てくれたYちゃんの小学校
卒業時の夢が、小さい美術館という表現で記録された事に深い感動を
覚えた。
夢は夢として将来変わる事はあるものであるだろう。
しかしこの時点でそう思っていた事は間違いも無い事実である。
自分自身のその頃の事を思い出して、そう思うのである。
しかも今回本人自身が手渡しでコピーを届けてくれた事にも感慨を
覚えたのだ。
無い無い尽くしの自分だが、この幼い夢に励まされまだまだ凹んで
はいられない。と感じた次第である。

Yちゃん、ありがとう!

*佐々木恒雄展「And Yet」ー1月26日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
*高臣大介ガラス展ー2月18日(火)~23日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



 

by kakiten | 2014-01-25 17:23 | Comments(0)


<< 佐々木恒雄展終わるー頬杖・睦月...      オホーツクの赤ー頬杖・睦月(10) >>