大小30点の作品を集めて展示が始まる、
札幌を引き払い故郷の網走へ戻って数年。
その生活と自然が作品に深く根を下ろしている。
圧巻は1階正面の大作「And Yet meet」と
題された作品である。
ふたりの男女が向き合っている「網走その愛」とでも題し
たいような激しく美しい作品である。
他にも小品ながら昨年冬の猛吹雪で子供を守りながら凍死
した父子を題材にした作品にもその愛を感じる。
網走の海で漁師をしながら生きている今への愛と自然が色濃く
全ての作品を貫いて溢れている。
強く真っ直ぐな北の海に生きる男の絵画だ。
会期中滞在製作を試みもう一点大作を描きあげる予定。
最終日の今週末に会場に如何なる作品がこの場で現れるか、
楽しみである。
*佐々木恒雄展「And Yet」-1月26日(日)まで。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503