世間では9連休だなどという話題もあるが、こちらは
年末年始と元旦・定休月曜日以外は休まずにいたので、
今頃になって正月休みのような緩みが出ている。
吉増さんからも懇切丁寧な労いのファックスを戴きな
がら、未だご返事を差し上げていない。
とにかく明日8日に東京から鈴木余位さんが搬出に来廊
して、吉増草稿を戻し終わるまでまだまだ終わってはいな
いのだ。
余位さんも多摩美大最後のトークイヴェント「吉増×青山×
石田×鈴木」のシンポジュムが今月中旬あるので大変である。
映画監督の鬼才青山さんに石田尚志、吉増剛造という天才と
顔をあわして話し合うとは、相当なプレッシャーである。
鈴木さんには忘れらない最後の多磨美の1年となるだろう。
この後彼はニューヨークとトルコへの留学となる。
昨日の月曜日休廊日に「緑の運河エルムゾーンを守る会」の
新年最初の動きがある。
守りから攻めの時点へと現実は動きつつある。
どう有効にエルムゾーンを構築してゆくか、そこが問われて
きている。
理念と現実的対処の両面が境目の飛沫をあげて揺さぶってくる。
このエルムゾーンの問題もまた、「怪物君」のようである。
今回の吉増剛造展「怪物君」は、原稿用紙の草稿から飛び出て
映像の画期的な革命のように現実に存在していた。
これは今後も至る所でその存在本質を発揮して存在し続けるだろう。
同時にこの事はこの映像に関わった鈴木余位、石田尚志、吉増
剛造の3氏の将来にも大きく関わってくるに相違ない。
3年前石狩河口から再び始まった吉増さんの出発は、こうして
私も含めて「怪物元年」の新たな年を迎えていると感じるのだ。
この”怪物的な、・・・”が今年の師走をどうむかえるかと
考えることが不可能です。
とにかく一息つきましょう・・・。
ヨシマスさん、途方も無い修羅場へとそれぞれに出てゆく事になる
予感が致します。
*佐々木恒雄展「And Yet」-1月21日(火)-26日(日)
am11時ーpm7時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503