テンポラリー通信

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2013年 12月 22日

疲れてる・・・ー神窓・師走(12)

自転車に乗れぬ季節となり、身体のリズムが崩れている。
地下鉄に乗ることが増え、黒い矢印のような長靴の速度
にS急便・アート引越しセンターのような街の物流速度
のリズムが調子を狂わしている。
疲れが溜まっているのか、吉増展の画廊に流れる空気と
街の矢印の時間とに心の落差を感じて調子が悪い。
昨日はその所為か疲労が残り遅れて画廊に着くと人がいた。
取材の方でしばらく待たしてしまったようだ。
さらに先客がいて、その人たちはまた後から来るといって
携帯カイロをくれたと言う。
品の良い夫婦だという。
申し訳ない事をしたと思い、すぐ中に入ってもらい熱い
ココアを淹れて詫びる。
初日のオープニングにも顔を出してくれたD新聞の記者で
記事を書く為再度の取材に来てくれたのだ。
記者氏と話していると電話が鳴り、もう開いているかと
懇意にしているK出版のTさんからの声だった。
うん?先刻の夫婦というのはK出版の女性ふたりではない
のか。
念の後記者氏が帰ってから来たTさんたちに、携帯カイロを
渡した?と聞くと、外で待って寒そうだったから渡したわよ
と答える。
ありゃあ~、どちらかが旦那さんに見えて夫婦者と勘違いさ
れていたのだ。
そう話すと、Tさんがよく昔から間違えられるのだと笑いな
がら言う。
優れた出版人であるふたりの相性が、傍から見ると同性ではなく
夫婦にも見えるほど良いコンビなんだね、となんだか慰めにも
ならない相槌を打って応えた。

それから美術館のF氏や市役所のK氏や古書店のT氏が相次いで
来て、話が種々に盛り上がった。
K氏は帰国中の谷口顕一郎さんに連絡を取り、古い煉瓦倉庫の壁
を谷口さんの作品素材に見てもらいたいと話をする。
谷口さんがドイツへ帰る前に彼の故郷の路上に続く建物の記憶を
是非作品に仕上げてもらいたいと自分も思った。
この玉葱倉庫であった古い煉瓦の建物は今は空き家となって、取
り壊される可能性もあるという。
何棟も連なるこの建物ゾーンは貴重な札幌の歴史的民間遺稿物で
ある。

街の黒い矢印のようなブーツの時間と画廊の中に流れる時間の落差
が調子を狂わしている。
もう少し精神をタフに立て直しこの年末を乗り切らねばならない。

*吉増剛造展「怪物君」-1月5日まで。am11時ーpm7時。
 月曜・元旦休廊。
*佐々木恒雄展ー1月21日(火)ー26日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503 
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by kakiten | 2013-12-22 13:20 | Comments(0)


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