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テンポラリー通信

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2013年 11月 27日

言葉の眼差しー風曼陀羅・霜月(17)

語りかける声の奥にその人の眼差しがあるように感じる
時がある。
昨日大きな手術を終えたばかりのRさんの電話の声にそれ
を感じた。
自らの困難を克服した後その力は暖かく他者を見詰め励ま
している。
お見舞いの言葉を発する筈のこちらが逆に励まされ勇気を
頂いている。
自分を超えて他者を見詰める眼差しがあるのだ。

人が保つそんな神のような眼差しの一瞬を今回の吉田切羽
写真展で見る事ができる。
他者へ向かって開かれた一瞬の笑顔のような視線。
その眼差しが今回の写真のすべてに共通するようにあるか
らだ。
そしてこの眼差しの奥にはこちらぬ向かって発せられる声が
ある。
微笑みの視線、眼差しの微笑。
人と人が見えない回路で繋がる視線の言葉がそこには在る。
人は色んな媒体を使って人と繋がるのだが、この眼差しと
微笑みの直接性に至る為にすべての媒体はあるのではない
だろうか。

Rさんの電話の声の奥の眼差しと吉田切羽さんの写真の眼差し
の奥の微笑みに不思議な共通性をどこか感じながら、昨日は
今村しずかさんのCD「この世界に」を聞いた。
初めて聞く吉田切羽氏がこの曲を口ずさみ喜んでいる。
吉田さんの写真の眼差しと今村さんの声の眼差しが共鳴してい
たのだ。
これもこの日の朝のRさんの声がもたらした微笑みの時間の
僥倖なのかも知れない。

*吉田切写真展「on the road」-12月1日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展「ノート君~神窓へ」-12月10日ー1月5日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-11-27 15:30 | Comments(0)


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