語りかける声の奥にその人の眼差しがあるように感じる
時がある。
昨日大きな手術を終えたばかりのRさんの電話の声にそれ
を感じた。
自らの困難を克服した後その力は暖かく他者を見詰め励ま
している。
お見舞いの言葉を発する筈のこちらが逆に励まされ勇気を
頂いている。
自分を超えて他者を見詰める眼差しがあるのだ。
人が保つそんな神のような眼差しの一瞬を今回の吉田切羽
写真展で見る事ができる。
他者へ向かって開かれた一瞬の笑顔のような視線。
その眼差しが今回の写真のすべてに共通するようにあるか
らだ。
そしてこの眼差しの奥にはこちらぬ向かって発せられる声が
ある。
微笑みの視線、眼差しの微笑。
人と人が見えない回路で繋がる視線の言葉がそこには在る。
人は色んな媒体を使って人と繋がるのだが、この眼差しと
微笑みの直接性に至る為にすべての媒体はあるのではない
だろうか。
Rさんの電話の声の奥の眼差しと吉田切羽さんの写真の眼差し
の奥の微笑みに不思議な共通性をどこか感じながら、昨日は
今村しずかさんのCD「この世界に」を聞いた。
初めて聞く吉田切羽氏がこの曲を口ずさみ喜んでいる。
吉田さんの写真の眼差しと今村さんの声の眼差しが共鳴してい
たのだ。
これもこの日の朝のRさんの声がもたらした微笑みの時間の
僥倖なのかも知れない。
*吉田切写真展「on the road」-12月1日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展「ノート君~神窓へ」-12月10日ー1月5日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503