野帳という現場の検査資料が破棄され改ざんされたと、報道が
伝えている。
JR北海道のさらなる安全検査偽装である。
高級食材のメニュー偽装と同じ構造の偽装の連鎖である。
ここに共通しているのは、産地不在と現場無視のある権威への
すり合わせである。
それはブランドという権威と安全基準という権威の線引きを得る
為の産地と現場の無視・不在に繋がる。
産地不在と現場無視の意識構造がもし社会的に広がっているなら
、それは高級レストランやJRだけの問題で済む話ではない。
社会的文化的状況の中で問われなければならない本質の問題でも
あるはずだ。
それぞれの表現者・生活者にとって、その現場とは何か。
そこから表現の、生きる事の磁場・産地は形成され得るのか。
そう問わなければならない。
少なくとも私は私の関わる小さな空間において、表現の、生きて
ゆく事の、現場であり産地であり続けたいと願う。
真にラデイカルな精神とは何か。
それは現場であり続け産地足らんとする精神の在り処そのものでは
ないのか。
作品の炎が火花を散らし、新たな可能性の光を生むような、そんな
白熱する空間の可能性を信じて、初冬の寒気の中で現場の火を燃や
していくのだ。
緑の運河エルムゾーンの小さな現場で、そう思う。
*吉田切羽写真展「on the road」-11月19日(火)
-12月1日(火)am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展「ノート君~神窓へ」-12月10日ー1月5日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503