体が覚えていたとおり、プロ野球の日本シリーズが終わると
冬が来た。
一昨日は入院中の宇田川洋さんをお見舞いに行く。
エルムゾーン伊藤邸の市議会陳情書の報告を兼ねて病院へ行く。
声帯手術後初めて会う宇田川さんは、声は出ないが元気そうだった。
「札幌緑の運河エルムゾーンを守る会」の運動が重要な局面に
ある今、声は交せなくとも目と握手で心を繋いだ。
そんなお見舞いの時間だった。
活字印刷日章堂印房の酒井君も膝のお皿を割って入院・まつば
杖で、今は信頼するふたりの一日も早い回復を願うものだ。
このふたりの存在は私には大きなものだ。
エルムゾーンの伊藤邸高層ビル反対運動と年末の吉増剛造展と
いう一見脈絡の無いかのようなふたつの動きが私の内部では深く
関わりあっている。
3年前緑の運河エルムゾーンを歩いた事から始まった吉増剛造さん
の大草稿の旅とそのゾーンにある伊藤邸高層化反対運動とは私の中
で同じ水脈にある運動体なのだ。
一方は膨大な現在も進行中の四百余葉の作品草稿としてあり、一方
は高層ビル化阻止も含めた現実の運動としてある。
その運動体の同志が宇田川さんであり、酒井君である。
札幌緑の運河エルムゾーンを守る会の代表として宇田川さんがいて、
吉増剛造展の秀逸な案内状に酒井君の優れた活字技術があったから
である。
そしてこの友人とともに磁場となってあるのはこのゾーンの存在である。
ここを磁場としてなにかが生まれ得るか。
それが今札幌を産地として自耕する出来得る限りの自分の行為なのだ。
1989年見えない川・界川から始まった私自身の札幌への試行は、
源流へ河口へと今も変わらず続いている。
*吉田切羽写真展「on the road」-11月19日(火)ー
12月1日(日)
+吉増剛造展「ノート君~神窓へ」-12月13日(火)-1月5日(日)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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