強風に雨交じりの緋色の森を抜けて、画廊に着く。
今日が佐佐木展最終日。
昨夜は山田航さんの坪内逍遥大賞奨励賞受賞のお祝い会
が居酒屋ゆかりで催された。
私は剛爺ならぬ紐爺なので欠席し、最終日の今日に備えた。
佐佐木方斎は元気にこの日もこの飲み会へ。
吉増さんも山田さんも受賞続きで、今更お祝いを述べる
気にもならない。
もっと現在進行形の関係性が強いと感じている。
紐爺(ひもじ~い)の偏屈である。
パレットに絵の具が散らばったように、落ち葉が濡れた路面
に散乱している。
灰色の空に森の天地が紅葉して鮮やかである。
バーバリーを羽織って帽子を目深に被り雨風を防ぐ。
荒れる最終日。
晩秋の天地色づく、佐佐木方斎自由群再生展に相応しい日である。
昨日帯広から見に来てくれた写真家のK君、今朝も来廊。
佐佐木さんの作品を撮り続ける。
この写真に感じたのか、佐佐木さんは彼の写真を版画に使いたい
と提案する。
そして来年百号の大作と版画集の制作を宣言する。
復活した画家の新たな展開である。
K君は初個展を来年夏にしたいと語りだす。
お互いに刺激となって作品が生まれ、発表される事だろう。
人もまた豊かに色づく時間が会場に流れていた。
*佐佐木方斎「自由群新作展」-10月27日(日)まで。
am11時ーpm7時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503