朝一番と記されたfaxが届いていた。
昨日のこのブログへの吉増さんからの応答である。
次回個展のタイトル第二案を送ったという。
併せて川戸氏参加への伝言が記されていた。
どうぞ、川戸氏に、”剛爺メ喜んでるぜ”とご伝声下さいませ。
❍どうでしょう、オープン日に山田航さんの「歌」とのデュオ
のシーンも・・・とご提案下さいませんか。
撃てば響くようにとは、この事である。
川戸さんも嬉しいだろう。
しかし”剛爺”とは、「千と千尋」の釜爺のようで面白い。
私などはさしずめ、紐爺(ひもじい~)だろうなあ。
午後早くも吉増さんから速達が届く。
展覧会タイトル第二案である。
ノート君~神窓へ
<神窓>が出て来た~!
この字句はあの名作「石狩シーツ」冒頭の一語である。
石狩シーツ、
「神窓」に、頬杖、・・・
白いインクの一角獣、
「濡れた山のヴィジョン」を、
”不図”-想ひ浮かべて、
鼻を上げた
不思議な言うに言われぬ感情が湧き上がってきた。
1994年石狩河口に滞在して出来た名作の一行が、今また
こうして木魂する様に甦る。
現在進行中の438葉の作品草稿に加わって、20年余の
伏流水の流れがメム(泉)のように顔を出したからだ。
この一行一語の流れに、吉増さんの見えない心の罫線が伸びて
言葉の囲繞地を創っている。
これは、心の深い罫線の創造と思える。
年末の吉増剛造展への助走が、速度を増してきたのだ。
作品が作家を蘇らせるのは、ひとり佐佐木方斎だけではない。
「神窓」の復活もまた、ひとつの再生のようである。
*佐佐木方斎「自由群新作展」-10月27日(日)まで。
am11時ーpm7時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503