台風の影響か、風と雨の日。
エルムの森も紅葉の回廊のように、天地が赤い。
画廊の壁の蔦も濃い赤に染まってきた。
佐佐木方斎展もあと3日。
作家は連日朝から会場に詰めて、夜は居酒屋へと繰り出し
て元気だ。
彼の古い友人も飲んべえが多く、この世代独特の美術家の
雰囲気がある。
昨日も美術家のA氏が来て、閉廊まで飲みそれから居酒屋へ
直行し、方斎宅に泊まったという。
札幌緑の運河エルムゾーンを守る会の代表をお願いしていた
東大名誉教授の宇田川洋さんが、最近入院したと聞く。
吃驚して電話すると、電話がつながり1ヵ月程かかるという。
ただ来月中旬に市議会でエルムゾーンを守る会の陳情書提出の
事情説明が予定されているので、代わりに人類学者のK氏に、
その代理をお願いしたと言う。
いやあ~、大事な時に宇田川さんの入院とは残念無念である。
伊藤組会長邸の高層ビル化阻止の正念場である。
K氏をサポートして、気合を入れなければならない。
東京の川戸郷史君から年末の吉増剛造展参加の電話が来る。
「そうして紙君乃行方は、・・・罫君は。」
と新たなタイトルが表示されて、系(ケイ)は罫(ケイ)へとその
位相を転位してきた。
こちらも心して集中しなければならない。
あの大草稿集は現在438葉となっているという。
そこからY系、F系等の小さな星雲を象嵌し会場に展示する案は、
系はケイでも罫線のケイとなって、Y罫線、T罫線等の囲繞地と
なって展開されるのだ。
川戸君の演奏は、音の罫線となって会場を満たす事だろう。
それに余位さんの映像星雲と石田尚志の映像罫線が加わって
新たな草稿の宇宙を生むことだろう。
佐佐木方斎の復活に始まり、秋から冬へ種々正念場の時が公私
ともに続く。
*佐佐木方斎「自由群新作展」-10月27日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503