自転車が帰還して何かほっとして疲れが出た。
方斎さんは元気で、毎朝開榔と同時に顔を出す。
それからは大体嬉しそうに昔話をして、ビールを飲む。
オープニングで沢山頂いたアルコールには事欠かないから
昼からでも飲んでいる。
昼食はとらず、アルコールが常食だ。
人が来れば嬉しそうにアルコールを勧めて笑顔である。
数年前ベッドに横たわっていたのは、夢のようである。
夜ひとりの青年が来る。
どこかで見たことがある顔だったが名前が浮かばない。
話してKと気づく。
横浜出身の人で、今年春「生息と制作」展を企画した人
である。
以前一度会った時よりも大分太っていたので気づかなか
ったのだ。
11月に札幌に移住してくると言う。
何故札幌なのかは分からない。
北海道なのか札幌そのものなのかも、不明である。
もしそれが札幌なのなら、横浜との近代の共通性をミナトと
ミヤコの関係性において深めて欲しいと思う。
北海道そのものへの興味にも話していて感じるものがあり、
アイヌ民族や狼への関心をもっている事にそれを感じた。
とすれば近代の問題ではなく、より自然に近いものへの興味
と思えたのだ。
「生息と制作」展のコンセプトにはこの場で多少なりとも
批判をした所為もあり、今ひとつ話が盛り上がらなかった。
問題は移住後の彼の生き方に札幌も北海道の他の地域も試さ
れる本質がある。
一度批判をしたからには、ぶれずに見守っていきたいと思う。
*佐佐木方斎展ー1期「コレクシヨン展」-10月13日(日)まで。
am11時ーpm7時。
2期「自由群新作展」-10月15日(火)-27日(日)まで。
:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503