人気ブログランキング |

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2013年 10月 02日

生温い風ー楡の翳・神無月(2)

昨日とは打って変って、晴天が広がる。
ただ台風の影響だろうか、小春日和とは違う生暖かい風
が吹いている。
もわっとしたどこか気持ちの悪い暖かさである。
秋風ではないなあ、南のぬるっとした風。

今日地下通路で「札幌のアート界、現在の動き」と題して
公開トークに出席する美術家のYが、ツイターでぼやいて
いる。
欧州帰りでドイツの谷口さんの後輩にもなり才能ある人材
だが、帰国後は国際芸術祭の関係団体と関係が深いようだ。
そのYが、公開トーク出席に、さらし首だあとぼやいている。
明年の開催まで1年を切った今、オリンピックのようにこれ
に協力しないと非札幌市民でもあるかのような雰囲気が醸成
されている訳でもないが、どこかアートオリンピックのよう
な産業経済の振興の臭いがする。
いわゆるアートで町興しである。
そう考えると、数少ない国際派の美術家として、谷口顕一郎
の存在も大きなものがある。
後輩のYはドイツで彼のお世話にもなっているから、Yを通
して明年の国際芸術祭への打診がなされている気がする。
そうすると年末に急な帰国の訳も符号するのだ。

生暖かい気持ちの悪い風が吹いて、変な方へ想像がはたらく。
単純に再会を喜び、作品の深化を讃えて会いたいものだ。
どうあれ、作家本人自身の決める事なのだ。

と書いて、その後送られて来た谷口さんのDVDを見ていた。
すると中嶋幸治さんが見えて秋田奈々さんが来る。
もう一度DVDを見せていると、今度はY君が来た。
私の邪推を否定する為だった。
さらに今度は山田航さんが来て、またDVDを見せる。
これで一度に3回も見たが、その度に新鮮である。
福寿草の黄色に、根元の土が裏打ちされるような厚みが作品
に出ている。
さらに圧巻はオランダ司法省の吹き抜けでの大作の設置である。
そして最後のモノクロームの愛情に満ちた映像は奥さんの彩さん
ならではの映像と感心する。
みんなで見れて本当に嬉しい時間だった。
みんなが帰ってパソコンを開くと、谷口さんから抗議のメール。
年末の帰国は母上の法要という事だった。
気持ちの悪い暖かさで、妄想の脹らんだ自分の不明を恥じる。
しかしその所為で、Y君にも会えて一緒に映像を見る事ができ
結果は良しである。
凹み・亀裂の深化に感動を共有した事が何よりの成果である。


*「一原有徳と佐佐木方斎ー小樽・札幌」展ー10月6日(日)まで。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503 

by kakiten | 2013-10-02 12:46 | Comments(0)


<< 魂は千里を疾走するー楡の翳・神...      ベルリンからー楡の翳・神無月(1) >>