メールの送受信サイトが開かずイライラする。
体調もイマイチで、なにか疲れがとれない。
TVを見れば、東京オリンピック開催決定のニュースが踊る。
しばらくは東京一極集中の浮かれ話が経済効果とともに続くだろ
うから、一方でフクシマも被災地も沖縄も二の次になるだろう。
国土強靭化計画にオリンピックの大義名分が加わって、ますます
土木公共事業への比重は高まり、過疎地・弱者への差別化が
進む予感がする。
スポーツという身体分野の能力競争に、何故これ程熱狂するのか。
身体能力は人間の能力の一つではあるけれど、その身体能力に
優れ選ばれた各分野の一握りの人たちが競い合うだけなのに、
そこに国家や経済が併走して、総コロシアム化する。
これは闘牛やあらゆる勝負事と同じ闘争本能の為せる興奮であり
、そこにある種の特権エリートという差別願望も潜んでいる。
そこに国家や富の差別化の温床となる危うい精神の熱中症に危険
が潜んでいる。
有名性が幅を利かせ、無名性が疎んじられる。
地方性が中央に吸収され、裾野や中腹が疎外される。
フクシマやオキナワが疎外され、スカイツリーのような天辺の高さ
の方に比重が偏る。
あと7年の間に、原発は地震は異常気象はどう作用するか分から
ない。
今回の競技場の多くは海岸地帯に集中して、つい先年まで3・11
後沿岸部の高層ビルは敬遠されていた事などはもう夢のようである。
身体能力とは人間の自然から授かった力そのものが基本だから、
ここにも自然という身体概念を根底に包含されて当然と思う。
優劣を競う為の設備整備に比重が寄って、これまでその自然は
破壊されてきたからだ。
フクシマの原発事故の収束も含めて、今度の東京五輪はその自然
こそが最大のテーマとなると思う。
身体の優劣を競うのではなく、身体機能という身体自然の美しさが
本来のテーマなのだ。
人種も民族も国家も超えて。
*常設展「記憶と現在」-9初15日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503