雨は見えないが空は黒く雷鳴が鳴り響く。
朝晴れていた青空は、もうどこにも見えない。
バリバリとさらに近く雷が鳴る。
でもまだ雨は降ってこない。
郡山から帰った吉増剛造さんからfax来信ある。
ようやっと、・・・幽かに”シハ(ワ)スの足音”が聞こえて
くるときがやって参りました、・・・。
”どうぞ、少し太らせて下さい”。
さて、こおりやま「ふくしま教室」二日でへとへとになり戻りまして
大兄のファクシミリに接しておりました。
”賛成!”・・・
これで、紅葉のような古系(古径)が見えました。
年末予定の吉増剛造展のプランニングが交互に交されてその回答である。
ここ1年、「’古石狩河口から書きはじめてーノート君」の草稿展の
次回への交流が今日の雷鳴のように濃く間断なく続いている。
机の上には手紙・葉書・ファクシミリ・草稿のコピー等が山のように
積まれている。
今、とうとう雷鳴は雨粒となり強烈に屋根と地面を叩きつけてきた。
まるで吉増さんの通信のようだなあ。
驟雨・雷鳴・剛造・・・。
ガタピシの雨漏りだらけの痩せた屋根のような自分だが、なんとか
雨露を凌いで風雨に耐えていかねばなるまい。
追伸に先日来廊した川戸君と郡山で会ったと書いてあった。
大野一雄の石狩河口公演のヴィデオを一緒に見たのが、もう遠い昨日
のようである。
河田・山田・文月系に石田・余位系さらには川戸系も加わって、雷鳴の
ように空間を切り裂き、大草稿の宇宙が浮かび上がる事を今から磁場を
濃くして想雲を溜めてゆく。
風立ち、雲立ち、雨立ちぬ。
*常設展「記憶と現在」-9月15日(日)まで。am11時ーpm7時。
月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503