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テンポラリー通信

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2013年 08月 15日

Kの帰郷ー梢心・葉月(10)

京都からK氏が彼女を連れて帰って来た。
彼女はMさんですっかり綺麗になりお似合いである。
2,3年前ふたりは別々に来ていたから、一緒に来るのは
初めてだが不思議と違和感がない。
男女というのは不思議だなあ。
以前ふたりが来た時にも会っている山田航さんも駆け付けて
、食料を差し入れてくれる。
ふたりのお土産の伏見のお酒と旭川の男山を開けて奥の談話
室で久しぶりの再会を祝した。
着いた時間が午後6時を過ぎていたので、この日はエルムゾー
ン案内を諦め明後日歩く事にする。
大阪難波生まれで優れたキューレート能力をもつMさんと札幌生
まれで今は京都で働きながら絵画を続けているK氏に、あの荒々
しい緑の魔界を見せるのが楽しみである。
彼女のMさんが編集製本したK氏の作品図録を頂いた。
日常の人物を細密に描くKの画風が少し変わって、曽我蕭白の
画像の一部がその中に挿入されるという江戸ホップな作品となっ
ている。
京都に居るのに江戸か・・、と思いながら、K自身の非常に
内向きな射程距離と日常の関わりを思った。
蕭白の軽やかで自在な線像が、彼の日常に閉じがちな内向きの
視座を外界へと導く導線ともなって、ある解放の回路ともなって
いるような気がした。
しかしやはり決定的に不足しているのは、人間の社会環境ではな
く、風土としての自然環境への視座である。
札幌で生まれ育ったが、きっと多くは何も見てはいない。
今、京都で働きしっかりした片腕となる女房も得ようという時、
今回ちょうど良い良い機会である。
川と森の記憶の小道を逍遥し、もうひとつの大きな囲繞する日常
を感受して表現の根として欲しい。
それが故里から贈る、ふたりへの風景の木霊のメッセージだ。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-08-15 14:17 | Comments(0)


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