テンポラリー通信

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2013年 07月 06日

”ZO”展ー道程・文月(5)

午後4時過ぎに小樽から吉増剛造さんの大草稿が届く。
実直な執事のような文学館のT氏は、届けるなりすっと
帰ってしまった。
珈琲を沸かして待っていたのだが、そんな誘いの隙も
見せない。
わざわざお届け頂き少しお話もしたかったのだが・・・。
次回展示の「北原白秋の樺太・北海道」展のフライヤー
も欲しかったなあ。

”ZO”展のDMが河田さんより届く。
活字印刷の素晴らしい出来だ。
「草子1瀧口修造 星と砂と 日録抄」のイメージを見事に
活字で表現している。
吉増さんの著書目録で調べたが、やはり「草子2」は出版さ
れてはいないようだ。
その代わりに「太陽の川」(小沢書店1978年版)に瀧口
修造を引用しつつ書かれている文があった。

 星をさがして裏町を歩く。
 新宿の高層ビルに月がうつっていて変にあかるい裏町。
 わたしは港をもとめて漂流する小舟のようです。

そうか、やはり<裏町>であったのだ。
河田氏のCaballeroというスペースこそ、正に札幌
の正統な裏町。
”ZO”展は来週火曜日からオープンする。
24日まで。

私のところでは引き続き小樽ー札幌を主題に展示を続ける。
札幌を精神風土とした佐佐木方斎の3部作と小樽を精神風土と
した一原有徳の3点組作品と熱版である。
資料として中川幸夫の瀧口修造オマージュ「オリーブ 献花」
展図録と瀧口修造の著書をふたつの都市の鍵穴のように置いた。
そしてこことCaballeroを結ぶキィーは、吉増さんの
上記著書「太陽の川」の一節である。

*「記憶と現在ー小樽・札幌」展ー7月21日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き

*”ZO”展ー7月24日(水)まで。
 am12時ーpm8時:月曜定休。
 Caballero札幌市中央区南1条西1丁目2番地大沢ビル4階。
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by kakiten | 2013-07-06 18:25 | Comments(0)


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