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テンポラリー通信

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2013年 06月 05日

風の飛礫ー光・水無月(4)

重く沈滞する底流の上を空から飛礫が撃つ。
海超え空超え声が届く。
N氏の北への想いー電話。
S君の北への想いーメール。
Y氏の流星のようなfax通信。
そんな時間が交錯した。
それぞれが新たな地平を切り裂いて、空から
光源を届けてくる。
受け止めながらも、舞う事のないこの重さは
何なのか。
それを払拭しようと、横浜のO氏に久しぶりに
電話する。
長年温めているG氏の遺作公演の話をする。
父上の命日を迎え世界中を回っているO氏
は、どこか父上の追悼に疲れていたようだ。
G氏がO氏の為に遺した遺作公演の話は、O
氏の心にO氏自身の遣り残している仕事を
蘇らせて、最後には元気が出たと電話の向こうで
笑っていた。
いずれ下見に札幌を訪ねると言う。
そうね、お父さんもこの場所から石狩河口へと
下見して旅したのだ。

そんな事があって夕方にMさんが来てお土産に
お菓子をくれる。
その菓子名は「この道」。
O氏のG氏遺作初演に使われた曲と同名のお菓子だ。
「緑の運河エルムゾーン」を横切る今はヤマダ電気
周辺が背景となったかっての札幌の歌である。
そのタイミングの不思議さに心撃たれた。
これも飛礫だなあ。

*記憶と現在展ー6月12日(水)-30日(日)
 am11時ーpm7時;月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-06-05 13:50 | Comments(0)


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