人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2013年 05月 24日

下降線ー明暗・皐月(18)

昨日は暗く寒い日。
今日は風光り、風強い日。
体調が下降線。
自転車に乗っていて、何人かに追い越される。
別にスピードを競う気はないけれど、時にふっと
ノロノロ、モタモタ、疲れか体調の悪さに気づく。
肩を怒らせ前に突っ込むように自転車を走らせる
スピード狂みたいな人もたまにいるけれど、そうし
たのとは違う普通の健脚な人にもすつと抜かれる事
が多いのは、要注意である。
意識せず身体が緩慢になっている。

美術評論家のKさんからFAXで新聞記事のコピー
が送信されてきた。
川俣正の芸術選奨大臣賞受賞の記事と吉増剛造の
旭日小綬章の記事である。
ふたりはもう叙勲の対象なのだ。
お祝いの言葉を送ろうかとふっと思ったけど
そういう視野でのお付き合いではない気がしてやめた。
川俣さんとは、1983年札幌円山北町でのテトラハ
ウスプロジェクト以来、最近では「札幌の緑の運河エル
ムゾーンを守る会」の運動に共鳴してくれた友情がある。
吉増さんとは毎年年末に「石狩河口/座ル ふたたび」展
を開き、新たな作品宇宙の展開に立ち会っている。
そうした現在進行形の関係に、叙勲の祝辞はなにかそぐわ
ない気持ちがした。
ただふたりのこれまでの業績を考えれば、おめでたいこと
には違いない。

中嶋幸治さんが来て、明日から始まる手作り本の展示に
出品する30冊の第一号を謹呈してくれる。
手作りのこの本は見事な出来映えで、これまでの彼の作品
行為のひとつの集大成のように感じられた。
装丁、紙質、構成すべてに神経の行き届いた優れた小冊子
である。
「分母」と命名されたこの小冊子は、電波媒体全盛の今日
あらためて五感に触れる紙媒体の良質さを感受させてくれる。
タイトルの<分母>という命名にも、その文化の基底を意思
するコンセプトを感じて感心した。
文化の分母の多様な形成こそ、今文化を考える上で必要な
行為と思うからだ。

午後かりん舎のふたりが来て山田航さんが来る。
その後写真家のアキタヒデキさんが来て話し込む。

*八木保次・伸子追悼展ー6月2日(日)まで。
 am11時ーpm7時;月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-05-24 19:04 | Comments(0)


<< 夢の中・・・-明暗・皐月(19)      早川禎冶さん来るー明暗・皐月(17) >>