人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2013年 05月 05日

川の底ー明暗・皐月(2)

3日間自宅に沈没、どぼ~ん・・・。
沈没3日目深夜ETVアンコールで寺山修司特集を見る。
戦後・近代の<父喪失>そして<母地獄>の<子>脱走
劇場を見る思いがした。
自宅沈没前、吉増剛造さんの音読で聞いた吉本隆明の
暗い冬の底の、見えないペーブメント。
その暗い川のような、沖縄の言葉でクラコーだったかな、
その暗く激しい見えない流れのように、人の心の激流を
見ているような気がした。
人の心の中にも見えない川のような、激しい流れがある。
<父>に拠った吉本隆明の日時計詩篇、<母>に拠った
寺山修司劇場と、雪と寒気の暗い5月の3日間に偶然だ
ろうか必然だろうか、身も心もどん底の時に遭遇してい
たのだ。
しかもTVのナレーシヨンは福島泰樹だった。
クラコー(暗川)という沖縄の言葉の響きを、まるで
沖縄の与那覇さんの来訪が予告したかのように、吉増
さんの音読する<ペーブメント>の響きに重ねて聞い
ていた後寺山が続いた。
そしてこの深夜ETV寺山修司特集の最後には、次回
吉増剛造×羽生善治の対談の再放送の予告が流れていた。
これも不思議だなあ、
何故こんな風に事柄が連続して繋がってゆくのか。

今日3日ぶりに事務所へ入る。
faxが届いていた

  「CD」(吉本さん)を、こんなにも深くお聞き下さって
  ・・・一心に届け、・・、と思った甲斐がございました。
  今日で、とうとう「怪物君」№352(七千行)となり、
  ・・・・さらに途方もない、夜の小径へです。

私の拙く貧しい思考力など、吉増さんの何千分の一、巨人と
小人でしかないのだが、沖縄の与那覇幹夫さん、暗川=ペー
ブメントと寺山修司ETV特集と不思議な<父・母>の流れ
だけは感じているのだ。
明川・暗川ーこうした言い方は沖縄の言葉と啓示してくれた
のも吉増さんの著書だったのだが・・・。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503 
 
 

by kakiten | 2013-05-05 15:18 | Comments(0)


<< 冬の遺書ー明暗・皐月(3)      冷たい5月ー明暗・皐月(1) >>