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テンポラリー通信

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2013年 03月 07日

場の創出ー風の夢・弥生(4)

藤谷康晴さんの昨年大阪個展の鈴木余位さん撮影の映像が
完成し、昨日見せて頂いた。
吉増剛造「石狩河口/坐ル ふたたび」展時の映像を彷彿と
させる余位パワー全開の燃え上がるような映像だった。
先日送られてきた新宿ピットインの吉増さんの映像も凄いもの
で、これを見た文月悠光さんは体が熱くなったと、感想をくれた。
余位さんの8mm映像は、このところパワー全開である。
余位さんの映像だけではない。
今展示中の今田朋美×久藤エリコ合作の3m×2・5mの一枚
の紙の上に刻まれた作品もまた新たなふたりの故里(ランド)
の創造と思う。
現代とは限りなく故郷という場(ランド)を喪失して、のっぺらぼう
な地平を産んでいるのだが、個の小さな創出という場(ランド)の
果敢な試みは、こうした創造の磁場において闘われてある。

吉増剛造さんの大草稿集は、現在312葉となったと連絡がある。

 いよいよ、本格的な迷いの大隕石、・・・
 冥府魔道をゆきつつ、テンポラリーをめざします。

これも故里(ランド)への走行である。
立場こそ違え、個々の表現の磁場を喪失から創出へと、それぞれ
の磁場を闘って表現の航路を辿っているのだ。

網走の画家佐々木恒雄氏より山田航展の為の作品が送られてくる。
先日中嶋幸治さんの傑作造形が届いたが、これであとは尾道の野上
裕之さんの彫刻作品、藤谷康晴さんの絵画作品と揃うと今回の山田
作品への旗本・御三家が揃い、次回展示のコアとなる。
山田航の歌集から一首を選び、自らの作品で表現する今度の展示は
これも同時代の磁場・ランドを創出する小さな試みの行為なのだ。
選びとられたそれぞれの一首は、今誰ひとりとしてバッテイングする事
なく、それぞれの一首に共有する心象がひとつの作品に結晶している。
山田航の処女歌集の一首を×1として、それぞれの分野の故里(ランド)
が、どういう姿で形象され架橋されるのか。
喪失から創出へ、我等が足下に故里(ランド)を!
それが我々の時代の、真にコンテンポラリーな眼差しの熱波なのだ。

*今田朋美×久藤エリコ「シロアトーハツゲンⅡ」-3月10日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
*山田航歌集「さよなら バグ・チルドレンをめぐる変奏」展
 3月16日(土)-31日(日):野上裕之(彫刻)・中嶋幸治(造形)・藤谷
 康晴(絵画)・佐々木恒雄(絵画)・藤倉翼(写真)・及川恒平(ソング)
 森美千代(書)高臣大介(ガラス)梅田マサノリ(造形)ほか。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-03-07 12:17 | Comments(0)


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