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テンポラリー通信

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2013年 01月 23日

陽光射してーイシカル・1月(12)

ようやく零下の寒気を脱して、煌く陽射しが溢れる。
水道もスムースに水が出る。
週末再び寒気が戻るというから、束の間の小春日和だ。
地下鉄通勤になってはや2ヵ月近く。
毎日電波中毒のような、スマホを覗き込む半数以上の人の
中にいる。
下車する時以外は手元の端末機械に目を注ぎ、画面を撫で
廻している姿ばかりを見ている。
何百人何千人も一度に運ぶ地下鉄の運搬増幅力。
同様に手元では目に増幅する電気的情報。
どちらもが電気の力による増幅である。
足も体も目もそんな電気の増幅力の内に絡み取られて、
都市とは電波中毒の世界ではないだろうか・。
そんな電気増幅力主体の都市を支えるのが、石油や石炭・
原子力である。
そのエネルギー源が今冬の寒気に高騰している。
灯油ガソリンが値上がりし、家計を脅かす。
原発は稼動を止め火力発電の比重が増しているから、電力消
費は抑制を要求される。
節電を呼びかける情報は至る所にあって、電波中毒に節電という、
どちらもが電気に過度で過剰な都市生活の反映そのもののようだ。

電気の保つ増幅力は、飛躍的に人間の範囲を拡大したかに思える
が、今日の陽射しのような美しい光とはまた別の光を手にして見て
いるだけなのかも知れない。
暗闇に光を、というのも人間の知恵だろうが、闇は闇のままにという
あるがままもまた、自然の知恵・恵みではないだろうか。
闇夜に灯かりではなく、闇を欺く大光量は光の大増幅以外の何もの
でもないのだ。
情報も同様である。
風の便りだけで充分心暖まる時もあるのだが、さらに増幅された
情報を貪欲に求めるのは、時として必ずしも幸せとは思えない。
手元の小さな電気画面を触りまくって他者と繋がっている姿は、
あまりにも過剰なる通信中毒のように思える。

久し振りに美しい陽光を浴びていると、ふっとそんなふたつの光の
差異を感じるのだ。

*高臣大介ガラス展「あふれでる。」-1月29日(火)-2月3日(日)
 am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2013-01-23 12:24 | Comments(0)


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