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2012年 12月 07日
昨日は一日強風と雪。 そんな中三通の便りが届く。 一通は東京・N氏の映画化脚本。 石狩を舞台に共和国の夢を駆け抜けた 壮大な明治初期の小説を脚本化したもの。 夕張で生まれたN氏のライフワークともなる 映画の台本である。 まだ原作許諾の段階です。これから、これから、です。 と書きながらも、行間からは武者震いのような息遣いが 伝わってくるようだった。 もう一通は吉原洋一さんのプラハ訪問記だ。 その中でヴルタヴァ川の水面を見詰めている文章が 今回の展示と重なって語られている。 ・・結局、ぼくは水に導かれているだけなのかも知れない、 このことに気がついたのは、いまこの文章を書いているときで、 それはきっと、この12月の札幌の展示とも関係していて・・・ そもそもこの展示のはじまりが、・・・2011年12月19日の 札幌での水の歩行だったことを思い出す・・。 2011年から2012年にかけて一年間吉増剛造を撮り続けた 吉原さんの写真は、今回新たに焼き直して展示される。 もう一通は夕張在住のU氏からの手紙で、銀行券の差し入れ と文章が入っていた。 70km離れた地のちいさなスペースで絶えることなく火が燃え ている 燃やし続けている人がいる 何よりの励ましとなって いること 多謝感謝。 U氏とは2年前に岡部亮展でお会いして以来会ってはいない。 今回の吉増剛造展には深い思いをお持ちなのだろう。 1994年の吉増さんの名作「石狩シーツ」は夕張を訪れて完成した 作品であり、その時吉増さんとU氏はお会いしているからだ。 それから18年、同じ石狩河口から始る今回の個展にU氏の心に 深い感慨と支援の気持が今回の差し入れとなった気がする。 不思議だなあ、 同じ夕張からひとつは今東京から故郷を想い映画製作に、 ひとつは夕張から今回の吉増展を想う。 それらがみんなここに集って磁場のように結集してくる。 吉原さんのいう<水の歩行>は、遠くプラハのヴルタブア川からも 繋がって流れている。 枝川が重なり主流となって大きな大河を生む。 そんな予兆に満ちた展覧会の前触れのような手紙たちだった。 *吉増剛造展「ノート君~’古石狩河口から書きはじめて」 12月11日(火)ー1月13日(日)am11時ーpm7時月曜定休。 :吉増剛造(詩草稿・映像)・吉原洋一(写真)・鈴木余位(映像) :吉原・鈴木氏の展示来廊は、9,10日の両日。 吉増氏来廊は18日の予定。 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向 tel/fasx011-737-5503
by kakiten
| 2012-12-07 12:24
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Comments(2)
12/8sat. シ・ユーパロ川から枝分れしてさらに小枝の先の沢に湧くメム。わたしは、まだカムイ・シリ夕張の山々の土の下を流れているのかもしれない。伏流水は自分のメムを見つける。見つけられるだろうか。石狩川に会えるだろうか。日本海に会えるだろうか。松浦武四郎が見た今はない幻のオサツトゥ、マウイトゥ、アンガリトゥに会えるだろうか。
「こんこんと」 ずっと山向こうの それこそ 月がなんども昇る山奥 冬の雪解け水が 長い長い 土のなかの旅をして 春に芽吹いた木々の足元から こんこんと こんこんと メム 泉湧く 山あいの深い森の 大きな川の始まり ワッカ・ナム・ペッ 水・冷たい・川に ミズバショウ咲く ミズバショウは 人を見たことも 聞いたこともない メムは 人を見たことも 聞いたこともない ミズバショウも メムも 人をまったく知らない ずっと山向こうの それこそ 月がなんども昇る山奥 山あいの深い森の 大きな大きな川の源流域 こんこんと こんこんと メム 泉湧く ミズバショウ咲く
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