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テンポラリー通信

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2012年 11月 23日

雪がノートするー緋月・11月(19)

湿った雪が降り注ぐ。
一面の白銀世界。
冬が来た。
光が変わる。
地上から反射する白光が空間を漂い、
作品に留まる。
光のノート、note・・。

吉増さんから電話ある。
もう一度迷いが生じたようだ。
タイトル案、「光の河原」はどうか?と。
今朝の光を見ていると、相応しい気にもなる。
ただ今回は途上の作品展、3人の道行きには
ノート君で良いのではないか、と応える。
サブタイトルの<石狩河口から書きはじめて>の
意味も活きてくる。
<はじめて>が今回の3人のスタートラインにあるような
気がするのだ。
来年の大作完成展にこのタイトルは用意しよう、と結論。

タイトルひとつにも大きな意味がある。
多分今回の展示は、<光の河原>のように展開されるに
違いない。
しかし今回の主役はあくまで途上の草稿250葉の大束である。
それはファイルのまま見せる事を今のところ考えているので、
主役は分厚い草稿の束のままなのだ。
その周りを写真と映像が周回する。
それらは多分草稿の周りを周回する惑星のように存在するだろう。
その意味では映像と写真が<光の河原>となるのかも知れない。
250葉5千行に及ぶ中間の大作。
その二度とないのかもしれない巨編の一端を彩る道行きである。
この巨大銀河星雲の星ひとつとして、光の河原の小石のように
映像と写真が、ノートするのである。
洋一さん、余位さん・・・。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時。
*吉増剛造展「ノート君ー石狩河口から書きはじめて」
 :吉原洋一(写真)鈴木余位(映像)
 12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-11-23 15:02 | Comments(0)


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