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テンポラリー通信

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2012年 11月 22日

船が出るー緋月・11月(18)

あたふたと時と金に追われる毎日。
自転車でも疾走しているが、毎日自転車操業の方が正確で
ある。

吉増さんよりレターパックが2通届く。
一通は当初のタイトル案草稿、もう一通は訂正した決定案で
ある。
ふぅ~・・、と息遣いまで聞こえて来そうな感じだ。
最終タイトルは、<ノート君ー石狩河口から書きはじめて>
当初の<「紙ノ家」草稿展>に比べてより柔らかな率直さが
感じられる。
吉原洋一氏、鈴木余位氏との今回の展示を廻る交感がこの
タイトル変更に感じられる。
吉増さんも熱くなってきたなあ。
<ノート君>とは、それぞれ始まりの共有感を篭めた友情の
響きを保っている気がするからである。
これで、それぞれの<書きはじめてー>の並走が始った。
基軸となるのは、<石狩河口から>という場の存在であるが、
同時にそこを起点とする吉増剛造の軌跡がなによりも原点と
なる。
この稀有な詩人の軌跡を磁場として、吉原さんの写場が絡み
余位さんの映像が絡む。
未完の大作250葉の草稿と一年間吉増像を追いつづけた写葉
、それに8mmフイルムで燃える銅板小屋のように吉増展を撮っ
た映像と、それぞれがノートの<はじまり>のように展開される
だろう。

今回の展示は、ただ単にひとりの作家の作品を並べる事に主眼
はない。
見えない有機的な河口の存在が、皮膚の下の血脈のようにある。
そこを渡ってゆく、3人がいる。
そしてそれぞれが漕ぎ手であり船頭である。
ただ船そのものは吉増剛造という艇名であるのは確かだが・・。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。
*吉増剛造展「ノート君ー石狩河口から書きはじめて」
 12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌ろ紙北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-11-22 14:05 | Comments(0)


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