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テンポラリー通信

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2012年 11月 14日

風落ちてー緋月・11月(11)

今日明日初雪との予報。
水戸にいる妹から司法書士をしている旧友と連絡を
取りたいとの電話がある。
長く病床にあった主人を亡くし、相続等の相談をしたい
との事だった。
しばらく会っていない旧友の連絡先を伝えたが、今朝
その友人の喪中の葉書が届く。
吃驚してすぐ電話すると、入院して一日で急死したと言う。
家族にも知られず、ずっと大腸癌だったようだ。
我慢強い性格で、人知れず耐えていたのだろう。
それにしても入院一日で急逝とは、余程悪かったのだろう。
中学、大学と同窓で、大学卒業後私の従妹と縁あって入籍
し婿養子となり、その後従妹と共に家を出て独学で司法書
士になった男である。
この結婚には私の存在も大きく関わっていたので、その後
のふたりの運命の転換には、どこか自分自身の生き様と
深く繋がってあるような気がしている。
その事を死んだこのYと話す機会はもう永遠に来る事はない。

人は人の生き方にどこかで本人の意識に関わらず影響を
与えている事がある。
Yが私の従妹と養子にまでなって一緒になったのは、勿論
当人たちの意志で私の所為ではないのだけれども、その一
因に当時の私の生き様もどこか影響があったのではという
気持は拭い切れないものがある。
勤勉で真面目で優等生的な彼が人生の針路を変え、しかし
結局は司法書士という職業を自力で資格を取るという本来の
自分らしい生き方へと戻していったような気がするのだ。
養子先の家を出る際夫と共に家を出た私の従妹も純粋な女
性である。
葬儀の時葬儀委員長がふたりの出会いは、奥さんの従兄弟
の紹介によるものでした話したという。
その肝心の従兄弟が来ていないと後で話題になったと、未亡
人になった従妹がケラケラと明るい声で話す。
知らずとはいえ、ふたりには申し訳ない事をした気がする。

Yいや、入籍して姓を変えたNよ、
人生に悔いはなかったか?
事業家から司法書士へ、
君は君の本当の君らしさを見つけたのか。
その話をもう一度最後に、とことん話したかったな。
俺は俺自身の事も含めてだ・・。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展ー12月中旬~
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-11-14 13:27 | Comments(0)


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