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テンポラリー通信

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2012年 11月 13日

光の川ー緋月・11月(10)

紅葉が次第に黒ずんで、落葉となり路傍に重なっている。
赤から黒へ、黒というよりもっと複雑な深い色・玄。
玄冬の季節だ。
岡部昌生初期作品展に相応しい色の季節となった。
今朝は晴れて南の窓から光の帯が射し込んでいる。
この時間帯だけの美しい光だ。
光は数分かけて北から東壁へと静かに伝っていく。
光は川のように空間に濃淡の翳の岸辺をつくる。

次回企画の吉増剛造展に向けて東京の吉原洋一、鈴木余位
両氏から熱いメールが届いていた。
浮上してきた吉増展のキーワードは<光の川>。

 吉増展へ入るには<光の川を渡る>、というイメージです。

吉原さんの閃きのような言葉である。
その言葉に鈴木さんが反応して熱いメッセージ。
このふたりが吉増展に参加し<光の川>を創ってゆく熱い
メッセージだ。
まるでその事に呼応するかのように、今朝吉増さんからレター
パックが届く。
ART SPACE発行「INFANT」誌「特集命」16号とお便りが
入っている。
会期中同誌編集のK氏S氏も来札し、展示イヴェントに参加の
意向とある。
そして追記に<「大作」いよいよ今日あたり243~245あたりを
進行中・・>とある。
これは、詩の原稿用紙の枚数である。
最終的には250葉を超える5千行の作品となるようだ。
昨年暮の緑の運河エルムゾーンを歩いた後、石狩河口に再び
赴きこの作品の始動が始って、今も進行中の大作が今回の
展示のメインである。
それに昨年一年間吉増さんを撮り続けた吉原さんの写真が
展示され、同時に昨年末のここでの吉増展を8mm映像で
撮影した鈴木さんの映像が加わる。
会期中吉増さん自身のGOZO CINE新作も上映が予定され
銅巻とともに対話シンポジュームも予定されている。
その展示の主題ともなる言葉が、「光の川」である。
朝・昼・午後・夕・夜と光は、照る日、曇り日、雪の日と刻々と
変わるだろう。
それぞれの時間に流れる光の川がある。
その光の川に浮かぶ舟は吉増さんの大作詩であり、その舟から
棹さすように、吉原さん、鈴木さんの作品が光の川を漕いで行く。
そんなイメージが漠然とだが、浮かんでいる。

岡部展最終日の一昨日山田航さんが来る。
今朝の道新見た?と聞かれる。
見てない、と応えると、少し恥ずかしそうに今年の道新文学賞
短歌部門で受賞したと言う。
一面に受賞の告知、文化面一面に大きく顔写真とともにインタ
ビュー記事が掲載されている。
史上最年少で受賞という事だ。
ちょうど来た瀬戸君と3人でお祝いに酒を飲む。

吉増さん、山田さん、吉原さん、鈴木さんのこの力にインスパイヤ
ーされて、自分も今を生きている。
年齢や世代やジャンルではない。
有名・無名性でもない。
第一線で生きている、そのラデイカルな基底力である。

*吉増剛造展ー12月11日(火)-1月13日(日)予定。
:詳細は後日記載。11月中は収蔵品展を継続予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-11-13 12:44 | Comments(0)


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