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テンポラリー通信

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2012年 11月 04日

果てる夢ー緋月・11月(4)

朝まで変な恐い夢を見た。
逃げて果てる夢。
誰にも知られず、なにかの隅の方でひとり死ぬのだ。
もうひとつは、誰か見知った親しい人が傍に寝ていて
起き上がり、横の方からあちらへ起き上がって行く。
私はそちらには行かないで、こちら側へ行く。
きっとあちらの方に行ったら、死者の国へ行ったような気がする。
憶えているのはそのふたつで、あとは他にも似たような夢をみて
いたのか、起きてしばらく気持が沈み込んでいた。
昨夜最後に訪ねてきたF氏と開拓使の時代の村橋久成の夢の
話をしていた所為だろうか。
北海道庁の政治的確立とともに、開拓使の時代の夢を喪失して
神戸市の郊外で浮浪者として死んだ薩摩のサムライ村橋久成の
夢の系譜を、北の大地に描けたランドという理念から戦後のなか
がわつかさまでの夢の軌跡をF氏とずっと語り合っていたからだ。
国家という国ではなく、風土として自立する固有の場=ランドとい
う理念から北海道を再構築して見なければならない。
そんな話だった。
浮浪者として路傍で野垂れ死にした夢のサムライ村橋久成の魂
が宿ったのだろうか、誰にも知られず果てて死ぬ夢をみたのだ。

 北方と呼ばれて永き地をひとり老狼はゆく無冠者として

 老狼はしろがねの毛を逆巻きて北走るゆえに北に死すべし

山田航さんの歌をふっと思い出していた。

*収蔵品展「岡部昌生初期作品を中心に」-11月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-11-04 12:33 | Comments(0)


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