岡部昌生初期作品展を展示し、作家とも再会した今週。
昨日見覚えの無い女性から、会場で声をかけられる。
ここに移転した頃よく来ていたと言う。
しかしすぐ思い出すものがない。
今日は昼を一緒に食べようとパンを買って来たという。
とりあえず奥の談話室で話を伺う。
知人・友人の名前が多く出てくるし、間違いなくどこかで
逢っている。
岡部氏の大学の教え子だとも言う。
実家の職業の話になり、突如思い出す名前があった。
Mさん?・・。そうだと言う。
あの村岸宏昭の最後の個展会場で会って以来だろうか。
あの頃の妖精のような小悪魔的な雰囲気はなく、今は
落ち着いた人の良さそうな働く女性の雰囲気である。
私が岡部氏と再会した事を知り、嬉しくなって訪ねてきた
という。
そう話すMさんの表情は実に無邪気で、心からふたりの
再会を喜んでくれているようだった。
考えを異にし会わなくなった友人と再会を果たした時、
かってその事を悲しみそして今喜んでくれる人が訪ね
て来てくれる。
その事実に感謝している自分がいた。
良い教え子だね、岡部さん。
そして今日美術批評家のK氏が来た。
彼女もまた昔から岡部昌生の作品を見ている人である。
私の活動もいつも背後から応援してくれている方でもある。
今回の展示を心から喜び、一作一作を丁寧に撮影し、感想
を語り続けた。
東京でじっと見ていたM氏。
札幌でじっと見ていたMさん。
そして展示を聞いてすぐに見に来てくれたK氏。
ふたりが意見を異にした時どちらの考えに加担する訳でなく、
友情を信ずる気持でずっと見守ってくれていたこれらの人の
存在を得難く有り難いものと、今感じるのだ。
岡部昌生初期作品展は、こうした人との邂逅のドラマを刻んで
進行している。
*収蔵品展「岡部昌生初期作品を中心に」-11月11日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503