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テンポラリー通信

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2012年 10月 27日

20世紀少年ー蒼月・10月(21)

昨夜TVで久し振りに映画「20世紀少年」を見る。
そして、ふっと先日の宴会を思い出していた。
良い宴会は後半ばらけて、幾つもの人の渦が出来る。
しかし時にその渦から外れる孤独なひとりが居る。
その孤独なひとりは反動として傲慢な独裁我の崖を駆け上がる。
<ともだち>を求める孤独の反動である。
かって独裁者ヒットラーは芸術家志望の孤独な青年だったという。
彼の周囲には本当の友人たちはいなかったと思う。
渦から離れた強烈な独我は、<ともだち>を求めて独裁への道
を歩んだのだろうか。
<ケンジクン・・>と妙に映画の中の独裁者の声が脳裏に残って、
今朝本当のケンジくんから電話が来た。
東京のH製作所に勤める若い友人である。
何年か前初の沖縄訪問で知り合った。
今年も沖縄の美術家豊平ヨシオさんの所へ訪問したと言う。
今回は自転車をもって行ったそうだ。
来年は北海道も自転車で訪問したいと言う。
私の初の沖縄訪問は、豊平さんの鮮烈な青の作品が南部の島
の風景とともに強烈なインパクトを与えられていた時間だった。
そんな時にたまたま立ち寄った山羊料理の店で同席したのが、
オカベケンジくんである。
K大学卒業旅行で来ていた彼に、私はこの時豊平さんの作品を
熱く語ったのだ。
それが切っ掛けで、彼は豊平さんの自宅そして翌日はアトリエを
訪れ、作品に深く感動しそれから私との付き合いも続いている。
2年前には北海道にも初めて訪れ、私のボロ部屋にも2日逗留
している。
彼の近況は時々フェイスブックで読んではいたが、今年の沖縄
訪問の話は初めて聞いた。
豊平さんのライフワーク青の作品はさらに増え続けているという。
あの青に亀裂の入った入魂の作品を、いつの日か白い雪の光
の中で見てみたい、とあらためて強く思った。
中央に流し目を送らず、黙々と南の地で作品を創り続けている
真に作家と呼ぶに相応しいこうした人の画業をこの北の地で
目近に確かめたいと思うのだ。
ケンジ君の久し振りの電話の声に、そんな話が弾んだ。

ケンジクン、友達だ・・。

*収蔵品展「岡部昌生初期作品を中心に」-10月22日(火)-11月
 4日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-10-27 14:42 | Comments(0)


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