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2012年 09月 14日

老詩人の死ー月暈・9月(10)

朝、反骨の詩人江原光太氏の死去との報が届く。
1923年旭川生まれ。創映出版社主。「詩の村」同人。

昨日大野一雄石狩河口公演の映像を見たばかりだった。
秋田奈々さんの写真には何枚か石狩の風景が含まれている。
その事もあって大野一雄の踊った石狩河口の映像を見せたのだ。
そして久し振りに夕陽に輝く大野先生の生と死の間を通底する
魂の踊りに今度もまた心の深処を揺さぶられていた。
そしてその後ひどく疲労している自分がいたのである。
そんな日の翌朝、同じように長老であられる江原さんの死去の報が
届くのも何かの縁だろうか。
大野先生は昨年死去され百余歳。
江原光太さんは90歳。
経歴もジャンルも違うふたりだが、その一本筋の通った生き方は
どこか共通して透んでいる。

折りしも昨日知床の痩せこけた羆の写真をTVで見た。
背骨が露わで肩の痩せた羆の写真である。
森にも海にも餌となるものが不足しているのだろうか。
こんな熊の姿は見た事が無いと、地元の漁師が話している。
江原さんの訃報を聞いてふっとこの熊の姿を思い出していた。
人生の飢餓と闘い生き抜いたその人生。
そこにこの羆の姿が重なったのかも知れない。

合掌。

*秋田奈々写真展「呼吸する温度」-9月17日(月)まで。
 am11時ーpm7時。
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-09-14 16:05 | Comments(0)


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