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テンポラリー通信

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2012年 09月 05日

人の情ー月暈・9月(3)

ふっと穴に落ちるように状況が悪くなる時もある。
そんな時人の情が身に沁みる。
ヒッグス粒子ではないが、場を支える見えない力を感じる時である。

残暑が続き雷が鳴り、熊が出る。
なにか境目が崩れて、もわ~っと騒然とした日が続く。
「地震・雷・火事・親爺」と昔の人は恐いものを列挙したが、
人間の親爺は力を失い、山から親爺が顔を出す。
南部の真駒内に住む山里さんやWさんMさんたちに会うと、やはり
話題は山親爺の事だ。
近くを通っていて、目撃地点情報より常時通り道のようだと話した。
おまけに一昨日未明の雷雨で停電もあったらしい。
地震にも割合敏感な土地で、正しく恐いものが続く場所なのだ。

東京のM氏に久し振りに電話する。
M美術館を退職し、どうしているのかと思ったからだ。
元気そうな声が返り、今は次なる企画に集中しているという。
そして以前メールの来たガリガリくん梨味を見つけたと話す。
スーパーには無かったが、コンビニにはあった、5個買ったよと
笑いながら話した。
それから福島泰樹の話になり、以前札幌時代車のカーステレオで
がんがん流して疾走していた頃の彼を思い出した。
福島さんの北海道巡業ライブ会場すべてに出ていたM氏だった。
そして今年9月に創刊された芸術批評誌「凶区」の話をするとすぐに
飛びついてきた。
昔渡辺武信たちが同名の詩の同人誌を出していたが、その冊子を
保管しているという。
その辺でまた昔の話になって、懐旧話は続いた。
M氏や私に福島泰樹を紹介してくれた坪川光世君はもうこの世には
いない。
思えばM氏も私も遠くまで来たものである。
しかし変わらず、こうしてガリガリくんの話を他愛もなく出来る幸せも
ある。

そんな事もあってか、帰路のコンビニでついついガリガリくんを買って
帰る。
家で汗ばんだ口にかぶりついたが、味が違う。
よく見ると梨味と同じ色の包装だが、コーンポタージュ味と表記されて
いた。なんと新しい商品だった。
ご当地商品とかいうもので、スイートコーンも入っていた。
これはこれなりに塩分を頂いたようで、暑さに疲れた体には良かった。
これもいつかM氏に教えてあげよう。ふっふふ・・。
東京では売っていないかもしれないぜ。

*「記憶と現在」展ー9月9日(日)まで。am11時ーpm7時。
*秋田奈々写真展「呼吸する温度」-9月12日(水)-17日(月)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-09-05 13:28 | Comments(3)
Commented by せと at 2012-09-06 05:16 x
コーンポタージュ味食べたいなぁ
Commented by テンポラリー at 2012-09-06 12:07 x
せとくん>アメリカでの生活はどう?
帰国したら一緒に食べようよ。
溶かしたらポタージュスープになるのか、と
M氏からメールが来てたよ。
せとくん試してみる?
Commented by テポラリー at 2012-09-06 17:06 x
せとくん>追伸です。M氏情報で、コーンポタージュ味
は売れ過ぎて販売休止だそうです。帰国時には品切れ
かも?・・ね。


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