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テンポラリー通信

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2012年 09月 01日

夏の延長線ー月暈・9月(1)

9月の声を聞いてもさっぱり涼しくならない。
今日も暑さがこたえる。
古いアイヌの人のいう夏の年(sak-pa・さクパ)が長過ぎるのだ。
このsak-paの終わりをsak-kes(夏の・末)というと知里真志保
さんはいう。
秋はsak-pa(夏・年)の終わりであると。
一年を冬の年(mataーpa)と夏の年とふたつに別けたこの北の地
の季節感は、今や地球温暖化の影響だろうか喪われつつあるよう
な感がある。
季節の境目が少しづつ狂って、季節だけではなく、自然と人間社会
の境目も狂いかけている。
盛り土をした大地からも地震で狂いが出て、全世帯が引越しとなった
と報道が伝えていた。
家屋はそれほど傷んではいないが、地盤がずれて来ているのだ。
本来は谷だったり川だった所を埋め立て、平坦にして宅地造成した
ツケが地震で生じた結果である。
これも境目が狂った事が原因と思われる。

熊が南区の住宅街に出没しているとニュースが伝える。
熊も境目を失って現れるのではないだろうか。
カラスはもういつの間にか夕焼け小焼けで山には帰らず、街に
帰巣しているし、最近ではカモメまでが街中を飛んでいる。
生態系のグローバル化とでもいえば聞こえは良いが、こんな
境のないグローバル化は気持が良くない。

秋は秋らしく夏とは違うから、夏も良いし秋も良いのだ。
違う事が魅力となって惹き合うのである。

物のグローバル化で違いが無くなり、他方違いが逆に差別・区別で
強調されるナシヨナリズムが台頭する。
本来の境目が変な方向に作用している。
季節も生態系も社会的構造も真の境を取り戻す哲学が必要と思う。

*「記憶と現在」展ー9月9日(日)まで延長。am11時ーpm7時・月曜定休。
*秋田奈々写真展「呼吸する温度」-9月12日(水)-17日(月)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-09-01 16:15 | Comments(0)


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