もう二日花が咲いている。
透明なカルピスの小さなペットボトルに、背筋をピンと張り、
頭部に薄紫のピンク色した花が凛として立っている。
根は水に触れ花の頭部は真っ直ぐに空の方へ。
樹もそうだが、こんな小さな花一輪にも天地を繋ぐ懸命な
姿勢がある。
植物は良いなあ。
周囲に媚びず、真っ直ぐに天地に垂直に立つ。
このクレーの花は小さいけれど、葉と茎と花のバランスが
美しい。
すっと立つ姿が凛としているのだ。
クレーが愛したのは、この線の美しさではないのだろうか。
昨日居酒屋ゆかりのふたりが来て、後からお弁当の差し入れが
あった。出汁巻き卵に数種のおかずの入ったお弁当である。
その前の日には、D新聞のO氏からフランスパン3本とぺースト
を頂きなにか飢えた子にお恵みの日々である。
フランスパン3本はさすがに手強ったが昨日何とか平らげる。
フランスパン輪切りしながらわかっている君が誰よりがんばって
ることを
(山田航「さようならバグチルドレン」)
お弁当は帰る前に夕食にしてすぐになくなった。
靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン
(同上)
そうか、・・・
遠くスイスから届いた花の種子も小さなペットボトルに今花咲いて
<靴紐を結ぶ>ように<身を屈め>この場を<スタートライン>に
生きているのだ、とふっと思ったのだ。
たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく
(同上)
なにかこの小さな花に託してさまざまな想いが篭められて見えてきた。
*「記憶と現在」展ー8月31日(金)まで。am11時ーpm7時。
*秋田奈々写真展「呼吸する温度」-9月12日(水)-17日(月)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503