現代短歌の歌人にして長年先鋭な短歌絶叫コンサートを続けている
福島泰樹が来るという。
何年振りだろうか・・。
菱川善夫先生の葬儀で会って以来となる。
その時は遠くで見かけて挨拶も出来なかった。
山田航さんの処女歌集が出て、それに呼応するように急に友人の賀村
順治さんから電話が来て、今月24日ここで福島さんの菱川善夫追悼
コンサートの依頼がきたのだ。
福島さんの主宰する月光短歌会北海道合宿の一環という。
ちょうど居合わせた山田さんも仕事を休んで参加すると、嬉しそうだった。
急な事だったが、故菱川先生の追悼ともなれば、断わる理由は無い。
これも亡くなった菱川善夫先生の遺志のような気がする。
新旧の気鋭の歌人が初めて顔を会わせる事にもなる。
展示中の「記憶と現在」展は床の展示を一部寄せて、あとはそのままにする。
追悼の場として、素晴らしい背景となる。
石狩河口、パラト街道、界川游行とかって菱川先生も共感してくれた、私が福
島泰樹コンサートを催した石狩への道にも繋がる展示だからである。
今朝早速福島さんから電話が来る。
急な話を詫びつつ、どこか嬉しそうな声だった。
此処は勿論初めてで、古い友とも会えるそんな期待感が声の端々に
感じられた。
私も同様である。
福島さんの未知な故村岸宏昭の作品や処女歌集出したての山田航さん
、そして今はこの世にいない恩師の菱川善夫先生と、生死を超えた魂が
ふっと集まって、「記憶と現在」展の中で邂逅する不思議な時間が始る
ような気がするのである。
*「記憶と現在」展ー8月17日(金)-31日(金)am11時ーpm7時。
月曜定休。:8月24日(金)午後4時~福島泰樹月光の会。
*秋田奈々写真展ー9月中旬~
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503