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テンポラリー通信

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2012年 07月 24日

活舌の人ー幻月・7月(19)

端整で計算された寡黙な展示に比して、作家本人は非常に
活舌の人である。
昨日も2階吹き抜けの長いベンチで、あるいは下の会場で朝から
閉廊まで昼食も取らずずっと人と話が絶えなかった。
聞くともなく聞こえてくるのは、身の上話やその外日常の出来事が
主で、作品の話は最初の説明と吹き抜けや会場の非日常性を驚く
冒頭部分だけのようである。
あとは日常の世間的枠がとれるのか、非常に個人的な話が続いて
終らない。
活舌の人であると同時に聞き上手なのか、1時間近く2階吹き抜けの
ベンチで親密に話している。
次の人が来て下へ下りて、さらにまた2階で話が始る。
この繰り返しで、朝から閉廊時間まで時が過ぎる。
凄いなあ、この活舌のエネルギーは・・。
この空間に寛ぐものも大きいのだろうが、その話し振りはふたりだけに
集中していて、座談という感じではない。
私は奥で所在無く戸を閉めて、パソコンに集中したり本を読んでいた。
ひっきりなしに表の梯子を嫌い裏の階段を使う人が出入りするので、
パソコンのある2階奥の部屋は戸を閉じている。
それでも声だけはそれとなく響いて、そのあまりにも個人的な話にどう
しようもなく奥に引っ込んでいた。
あまりこういう経験はここでは少ないが、絵画教室の生徒さんが多いの
かここでは日常的な個人的な話に終始しているから、話に加わる余地は
全くない。
それだけ作家個人と来た人の親密な関係性が濃い時間となっている。
これも作家の人徳というものだろうが、個人として開いたものが他者へと
働きかける普遍性を保った話題というより、個人的に親密に閉じた話題と
いう感じがして、個展の主題との関係性は遠いようである。
それはそれで滅多にない事で良いとは思うが、私としては居場所がない
という感じももった。
今回は変則的に月曜日の定休日をなくして展示があったので、昨日の
月曜日は体がもう休みモードになっていて疲れが倍増する。
人の話を少し離れてドア越しに聞いてるだけというのも、なかなか苦行と
いうものである。(ふっふふ・・、疲れた。)

*中橋修展「内包ー呼応する場」-7月25日(水)まで。am11時ーpm7時。
*今村しずか「この世界に」CD発売記念ライブー7月29日(日)午後7時~。
 共演:有山睦(ds)古館賢治(g)。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax-011-737-5503

by kakiten | 2012-07-24 12:21 | Comments(0)


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