作品その物にはタイトルは付いていない。
別途に作品名が一覧表で掲示されている。
今まで何度か取り上げた1階の北壁4分の3を占める青と白の作品の名は
「海際のコスモス」である。
さらに2階の窓壁に直接描かれた作品は「太陽神が立ち寄る所」そして
2階南壁に直接描かれた作品名は「腐蝕の風景」である。
その対極南北柱に短冊形の「野生の柱」と題する作品が2点向き合っている。
2階北西隅の少し奥まったコーナーには、「進入」と「BIRTH」と題された作品
が、神殿のように並ぶ。
2階にはこの他に「WILD BRIGHTNESS」10点が点在し、「CELL」と題
された作品も10点並ぶ。
タイトルからも想像できるように、2階部分の作品は1階部分に比べ、より
有機的でプリミテイブな風景をイメージさせる音のような色彩と描線で埋まっ
ている。
2階廻廊は光と音に満ちた聖堂のような世界が広がる。
藤谷康晴のアリアの世界だ。
昨日9月に予定されている大阪での個展のDMが届く。
タイトルは同じ「WILD BRIGHTNESS」。
しかし訳名は「幻視の狩人」ではなく、「原始の咆哮」と変わっている。
この変化は、単なるタイトルの変化ではない。
都市のへの幻視から出発した藤谷康晴が、石狩で見詰め始めたもうひとつの
原始。このふたつの「ゲンシ」の位相の相克に対極の風景が広がり、そこから
新たな磁場の展開が今始っていると感じるのだ。
<ゲンシ>の狩人から咆哮へ。
藤谷さんのタイトルは意外とストレートで率直である。
私が藤谷康晴のアリアと感じたものは、ストレートに咆哮となってあるように
思えるから・・。
*藤谷康晴展「WILD BRIGHTNESS-幻視の狩人」-7月15日(日)まで。
am11時ーpm7時:最終日午後5時~ドローイングパフォーマンス。
*中橋修展「内包ー呼応する場」-7月20日(金)-25日(水)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503