友川かずきのフアンというレトロスペースのNさんが見える。
東京でのライブ、展覧会と欠かさず見聞に行くという熱心なフアンである。
今回2階に展示した友川作品を見に来たのだ。
ご主人はかって尺八の演奏で前のスペースで出演した事がある。
それ以来のご縁だが、今のお勤めのレトロスペースの館長S氏とも
親しいのでそちらの縁もあった。
それでもここに見えるのは久し振りで、しばらく最近の友川の話を
聞かされた。
そこへ居酒屋ゆかりの店主宇田川洋氏が来る。
彼は村岸宏昭の遺作画を見に来てくれた。
程なく同じ居酒屋を手伝っている千鶴さんも見えて、奥でお茶を飲む。
ふたりはともに故村岸宏昭の遺作集の愛読者で、店にはいつも彼の本が
そっと置かれ、時にはBGMに彼の曲が流されるのである。
初対面のNさんを宇田川さんたちに紹介し、宇田川さんのもうひとつの本業
アイヌ学の専門家の方も紹介した。するとNさんが今の職に就く前、遺跡の
発掘の仕事をしていて、宇田川さんの名前を聞いた事があると言い出した。
さらに話している内に色々思い出して共通の知人の名前が飛び交う。
意外と近い所にふたりはいた事になる。
そこへ歌人・詩人の糸田ともよさんが見える。
彼女の第一歌集は故菱川善夫氏の解説で世に出たのである。
その菱川先生の奥様である菱川和子氏とも親しいので、その縁で作品を
見に来てくれたのだ。
現在の菱川和子氏の作品とは違う、以前の作品にしばし感嘆した後糸田さん
も奥でみんなと話す。
Nさんのお勤めのレトロスペースは、以前から見て気になっていたと言う。
今度これを機会にお伺いするという。
宇田川さんたちが帰ってすぐに山田航さんが見え、その後有山さんと今村
さんが見える。
ここでも不思議な縁があった。
今村しずかさんはフォークのシンガーソングライターでもあるが、職業は
介護の仕事でもある。その治療リハビリーの患者さんが今リハビリー中の
菱川和子さんだったのだ。
しかも患者と介護補助の関係を超えた信頼関係を保つ間柄だった。
最初現在展示中の菱川さんの絵を見て、名前を知らずに良い絵だなあと
惹かれていたのだ。その後作家の名前を聞いて、吃驚していたのである。
そんな逸話を糸田さんに話すと糸田さんも吃驚して、ふたりは菱川さんを
介在して話が弾んだのだ。
今村さんたちは7月に完成する初のCD発売記念ライブの打ち合わせで
この日は訪れたのだが、そのライブに早速糸田さんの予約が入った。
縁が縁を生んで、人と人の関係の不思議さを感じた時間だった。
*収蔵品展「明暗の季節」-5月20日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
*大木裕之展「メイ」-5月22日~
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503