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テンポラリー通信

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2012年 05月 11日

繋がる夢の続きー玄黄・5月(6)

ムラギシの縁者の方から、旅先のフランス・リヨンから追憶と感謝の便り
が届き、それに呼応するかのように一日置いて遺品の絵画が展示に加わ
った。
その事を前回のブログに記したら、早速有山睦さんが訪ねて来た。
生前のムラギシを知らない有山さんだが、追悼集を読んで彼の遺した
曲を度々演奏している心の友のひとりである。
遺作集に掲載されているこの絵画作品の実物を見るのは初めてで、
しばし見詰めて息を吐くように呟いた。
”う~ん、良い絵だなあ、手と足の骨まで細かく描かれている。”
膝を抱く手、抱かれる両足。その中心に確かに白く細い骨の姿が描き
込まれて見える。
最後の個展の白樺の幹に繋がる大学入学前のこの作品には、原点とも
いうべき濃い凝縮があるようだ。
両足を抱きしめ深く閉じた心。
その閉じた心の深さが、やがて深く他者へと開く。
そんな生き方を象徴する作品である。
所蔵品展「5月・明暗の季節」展を開き、まるでその展示が受け皿となった
かのように、この作品が届いたのだ。
八木保次・伸子さんの死に始まり、3月4月と生と死が激しく交錯するように
遠くの声が届いてくる。
冬から春へ、季節は寒暖を繰り返しながら生死のリズムのように明暗を瞬かす。
季節のリズムと身辺で起こる事象が連動連鎖して動いている。
そんな気持がしている。

*収蔵品展「5月・明暗の季節」-5月8日(火)-20日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*大木裕之展ー5月22日~予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-05-11 12:34 | Comments(0)


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