朝着くなり、すぐ美術家のMさんが来る。
まだ24歳のMさんは八木さんたちの名前は知ってはいたが、見るのは
初めてのようだった。
Mさんの目は八木保次さんの油彩抽象画に惹かれているかに見えた。
後で気付いたのだが、その時今田さんのお姉さんが来ていた。
最初どこかで見た人だなあ、と思っていたが声を掛け損なう。
後で芳名録のお名前を見て思い出す。
一度会っただけなので、名前と顔が曖昧だったのだ。
そこへ旅行鞄を引き擦りながら尾道の船大工で彫刻家の野上裕之さんが
来る。第一子誕生で帰省して来たのだ。
この後実家にいる奥さんと子供の顔を見に帰るという。
彼はいつも帰省時先ず最初にここに寄ってくれる。
もうひとつの実家のような感じである。
後輩にあたるMさんとも久し振りに対面し暫し話した後、妻と子供の待つ本当の
実家へと野上さんは帰った。
初めて見る子供の顔を楽しみにしている事だろう。
それから今回の展示の協力者である山内慶さんがフランスパンとチーズを持参
して来る。八木保次さんの追悼という事だ。
保次さんの第一食本人のいうところの洋食である。
そこへ山田航さんが来る。
その間八木さんたちの生徒さんと思しき人たちが絶え間なく訪れて見ている。
そして小さいな子連れの長身の男性が奥に顔を出した。
今回資料のポスターや図録の提供でお世話になった芸術の森美術館のY氏だ。
彼には今回展示の油彩2点は是非見て欲しかったので、来てくれたのが嬉しい。
もし美術館でふたりの回顧展が催されるようなら、この2点は展示に提供したいと
思っていたからである。
札幌の宮の森に帰郷前後の、ふたりの瑞々しい札幌の光彩が溢れている作品と
思っていたからである。
Y氏はカメラでこの作品を撮り、その時は考えさて下さいと応えた。
それからは次々と人が訪れ、一方奥の談話室ではお酒も入って山内さん、山田
さんが話し込んでいる。
声が掛からず気が付かなかったが、八木さんの親しいお弟子さんHさんやYさん
も見えていたようで、話が出来ず残念だった。
追悼・それぞれの八木保次・伸子展展示目録
K氏所蔵品 八木伸子「宮の森の秋」(50cm×40cm)水彩・1986。
八木保次「無題」(50cm×40cm)グワッシュ・1986。
八木保次「無題」(30cm×23cm)グワッシュ・2点・年代不明。
H氏所蔵品 八木保次「蓬葉」(40cm×30cm)グワッシュ・1987。
八木保次「無題」(40cm×30cm)グワッシュ・1986。
画廊収蔵品 八木保次「風物」(36cm×40cm)油彩・1977。
八木伸子「ふたつの花束」(52cm×42cm)油彩・1974.
八木保次「無題」(136cm×60cm)墨彩・1988。
八木伸子「お雛様」色紙・水彩。
資料 八木保次・伸子展図録(1999年芸術の森美術館)
中根邸の画家たち図録(2000年芸術の森美術館)
八木伸子展図録(1994年日動画廊)
八木保次作品集(1993年札幌)
八木保次・伸子展図録(2006年札幌ギヤラリーどらある)
八木保次道新記事「生きる」(1993年3月12日夕刊)
ポスター:1999年芸術の森美術館八木保次・伸子展
その他追悼の記事・追悼会の記事・追悼の言葉の栞。
K氏H氏N氏との交流時の写真。
個展時の写真等。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503