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テンポラリー通信

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2012年 04月 27日

晴れが戻ってー光陰・4月(21)

強風の一日が過ぎて、暖かな春の日が戻って来た。
来月から一年間ドイツに滞在制作するYくんが来る。
先月訪問する予定だったSくんが訪問中止となって、ドイツにいる谷口顕一郎
さんに渡してもらう予定だったいろんな資料をYくんに託した。
先日道立近代美術館で展示された花田和治さんの図録、酒井博史さんの
活字印刷の傑作DM等である。
ここ半年ほどの札幌の記録で、ドイツにいる谷口さんへの土産である。
Yくんも花田さんの展覧会を見て感動したようなので、その事も谷口さん
に直接伝えてもらう事にした。
花田さんといえば、同じように最終日会場を訪れ感動していた久野志乃さんが
今スペインで展示をしている。
フェースブックに初日の様子が載っていた。
出発前ここで滞在制作した大作が、正面壁に展示されている。
他の小さめの円形の作品も含めて、明らかに変貌してきた様子が窺える。
来月からドイツで滞在制作し発表するYくんも今回の訪独できっとひとつの
節目を迎える事と思う。
谷口顕一郎という先輩人の存在が、きっと良い励みになる筈である。
久野さんといい、谷口さんの後輩たちもどんどん海外で自らを磨く時期なのだ。
磨くとは、自らの内側を見詰め直す行為をいう。
磨り減らないだけの己を見つめる事だ。
人は時に遠く離れて、逆に自らの内側を見詰め直す。
それが<磨く>という行為に通じる気がする。

遠く八木保次・伸子さんもまた、一度は札幌を離れそしてふたたび札幌の
奥深く山中に近い住居で、この地の風光・光彩を見詰め直し表現した人たち
である。
春の光、木々の緑光、秋の艶光、冬の白光と、光は色であり彩であるように
この地の美しい彩光を画布に留めたのだ。
それらは札幌の中心部で生まれ育ったふたりが、一度遠く離れて後発見した
身近な故郷の山林、光の色である。

*追悼・それぞれの八木保次・伸子展ー4月29日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-04-27 15:44 | Comments(0)


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