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テンポラリー通信

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2012年 04月 07日

中川幸夫の死ー光陰・4月(4)

ギックリ腰になる。
今年はこんな事ばかりが続く。
手首骨折に続いてギックリ腰である。
寒さで体が固くなっているのだろうか。
爆弾低気圧の身体版みたいなもので、上半身と下半身の間が
爆弾である。
2週間休みなしで齋藤玄輔展続いた後、搬出に2日間。
その後一日自宅にゴロゴロしていたら、腰にきた。
くの字になってよたよた。
動かずに体が固まる事が良くないので、ゆっくりと遠出して歩く。
歩いていると段々背筋が伸びてきて、大分正常になった。
その後横になって今日は九分回復。
しかしまだ階段の二段駆け上がりは、腰に負担を感じた。
体が固くてガタガタだよって言ったら、ガタピシオジンと揶揄された。
ガタガタと、ガタピシでは大分ニアンスが違う。
高臣大介さんの一本足下駄でも借りようかしら・・。
まあ彼なら似合う一本足下駄だが、私が履くとちょっと異常かも知れない。
ガタピシ天狗・・?

活け花の異才中川幸夫氏の逝去が報じられる。
1992年横浜赤レンガ倉庫で大野一雄舞踏公演の時、お会いした事があった。
あなたが、石狩河口の大野一雄公演をした方ですか・・と話し掛けられた。
柔和で優しい笑顔だった。
この時の大野先生の舞台を飾ったのが中川幸夫さんだった。
作品集「華」を故工藤昌伸先生に頂いて以来、私は中川さんのフアンだった。
この本の衝撃的な活け花は、従来の花に対する認識を決定的に変えたもの
であった。
花は綺麗なだけが花ではない。血も出し肉もある。
そんな痛烈な一撃を、この本は主張していた。
シンプルな素材に真摯な主張が、中川さんの活け花にはあった。
一度札幌で展示をして欲しかった。
その機会を逸したまま、時間が過ぎてしまった。
昨年大野一雄先生が亡くなり、今年中川幸夫さんも亡くなった。
私にとっては、先日の八木保次さんといい、優れた大先輩、大先達であった。
短い時間だったが、お会いした珠玉の時を忘れる事はない。

*追悼・八木保次・伸子展ー4月中旬予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-04-07 14:35 | Comments(2)
Commented by 藤島健太郎 at 2012-04-08 22:50 x
しりませんでした。生け花界で、もっとも衝撃を受けたのが、中川幸夫さんでした。そちらで、中川さんの写真集を見られて良かったです。一度、生の作品見たかった。
作品、生き様、人柄、全てがぶっちぎりで、あの昔のひとなのに、現代のヤワなアーティストとは一線を画してました。残念です。お知らせありがとうございます。
Commented by テンポラリー at 2012-04-10 10:37 x
藤島健太郎さま>そう、一度北海道で中川幸夫を見たかった、と
悔やまれます。先日の個展は行けませんでしたが、今度作品見せて下さい。お願い致します。


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