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テンポラリー通信

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2012年 03月 23日

ふっと集まる日-風骨・3月(18)

ブログに鈴木余位さんの8mm映像の事を書いたら、早速反応がある。
ひとつはニューヨークの美術家中岡りえさんからメールで、次回来日時
是非見せて欲しい、というものだった。
同じ8mm映像で作品を創る中岡さんには、興味が惹かれたのだろう。
もうひとりは写真家の竹本英樹さんで、こちらはすぐ翌日訪ねて来た。
奥の談話室で映像を見せる。
そこに友人の山内慶さんが訪れた。
さらに鈴木さんの映像にも映っている花の村上さんも来る。
すると間もなく本人の鈴木余位さんが、顔を出した。
ニ風谷、石狩河口と2日間の旅を終えて帰って来たのだ。
そして同時に活字印刷の酒井博史さんが来る。
鈴木さんをみんなに紹介して、それぞれを鈴木さんに紹介した。
鈴木さんは、ニ風谷のアイヌの家(チセ)体験、石狩河口の寒風体験を
ぽつりぽつり話している。
それから8mmカメラを取り出して、齋藤玄輔さんの会場を撮らして欲し
いと言って撮影を始めた。
8mmカメラの回転音がカラカラと響いている。
この撮影フイルムを後で見るのが楽しみである。

昨年暮の吉増剛造展以降、それまで封印していた8mm映像の仕事を
再開した鈴木余位さんは、今回二度目の札幌・北海道訪問で何を掴んだ
のだろうか。
映像作家石田尚志の片腕として、その才能を石田尚志に嘱望される鈴木
余位さんの今後の展開は、今年末予定の吉増剛造展の展開ともどこか
触れ合いながら進行していく気がしている。
先日フランスへ旅立った吉増さんから届いた手紙。
旅のスケジュール記載の上部に朱筆で太く<12月石狩へのタビです>
の文字が書かれていた。
フランスへ行こうと、心は三千行の大作に集中している。
そんな気配が漂う手紙と思えた。

*齋藤玄輔展ー3月20日(火)-4月1日(日)am11時ーpm6時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-03-23 12:49 | Comments(0)


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