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テンポラリー通信

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2012年 03月 20日

青い光の花ー風骨・3月(15)

休廊日、病院へ行き左手首骨折の最終検査を終え、ギヤラリーに向かう。
齋藤さんが展示最後の仕上げに励んでいる。
正面に業者の方が来て大きな額装のLED装着の作品を取り付ける。
フイルムの撓みがあって、なかなか上手く固定しない。
それでもどうにか3人がかりで、無事に展示が決まる。
青い光に花の形が浮かび、幻想的な作品である。
会場はすべて光を遮断し、青い光に花々が浮かんでいる。
2階吹き抜けも含めて、8点の作品が灰暗い空間に浮かんでいる。
大きな作品が据えられ一段落したところで、後は作家に任せて私は
帰る事にした。
そして外に出ると、ちょうどこちらへ来た人に声をかけられる。
鈴木です、と言う。
なんと東京多摩美大の鈴木余位さんだった。
昨年暮、吉増剛造展で来廊して以来の訪問だった。
その時撮影した8mmフイルムの記録を、DVDにして持参したという。
ブログ読んでたまらず、時間が出来たので札幌に飛んで来たという。
早速また会場の戻り、斎藤さんに紹介した。
ちょうど良い時に良い人が来たと思う。
斎藤さんの作品は、ある意味美術作品とフイルム映像作品のちょうど
中間に位置する作品とも思えるからである。
動画ではないが、花のフォルムを暗闇に光に浮かび上がらせて見せる
シチュエーシヨンが、映像作品の空間構成に近いからである。
鈴木さんも敏感にその事を感じ取ったらしく、凄い気合が入ってますね、
会場に精気が満ちていますよ、と呟いた。
その後この遠来の友人と連れ立って、居酒屋へ向かい旧交を暖めた。
鈴木余位さんはしばらく滞在し、石狩河口、ニ風谷に向かうという。

今日の齋藤玄輔展初日、鈴木さんも加わった新たな出会いが楽しみである。

*齋藤玄輔展ー3月20日(火)-4月1日(日)am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2012-03-20 12:31 | Comments(0)


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